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2 公共利用が可能な歴史的建築物の再生・利活用方針
(1)旧武毛銀行の再生・利活用の方針
人と人をつなぐ交流活動の拠点〜仮称・旧吉田宿交流館〜
○歴史的建築物の利活用イメージ
 煉瓦建築の重厚な外観と二階大広間をはじめとする格調高い室内空間を活かし、人と人をつなぐ、地域交流活動の場としていく。
<交流会や研究会>
 町民や町内外の人々が触れあうことができる交流会や研究会、さらに、今後充実が望まれる町民の生涯学習に対応した社会教育講座等を開催する。
<町民活動の展示発表>
 二階大広間や裏庭を舞台とした絵画や陶芸、書道、彫刻、写真などのサークル活動の発表や学校教育における創作活動の発表をおこなう。
<まちかどギャラリー>
 郷土出身や町と縁のある作家の作品を常設展示するまちかど美術コーナーや、郷土の歴史や地学資料などの展示、学校教育における生徒達の研究活動の発表をおこなうまちかど展示コーナーを設け、まち歩きの発見の楽しさをさりげなく演出する。
<教育委員会>
 交流館の活動をはじめ、旧吉田宿活性化の文化的活動を支える教育委員会の機能を移入する。
○歴史的建築物再生の基本的な考え方
<歴史的建築様式を最大限にいかす>
 登録文化財となっている歴史的建築物は、構造面や設備面、老朽化した内外装等で必要な改修は行うが、現状の優れた外観、内観を可能な限り維持する。
<足りない機能を現代的に付加する>
 歴史的建築物の利活用に伴い必要となる水回りや倉庫、収蔵庫といった諸室や緩傾斜の階段等は、後背敷地に増築する。増築に当たっては、歴史的建築物との景観的な調和に配慮しながら、歴史的建築様式におもねることのないデザインを検討する。
<建物と背後の庭や斜面緑地の自然、吉田小学校の校庭をつなぐ>
 斜面緑地をいかし、建物背後の外構を設える。また、旧吉田宿と吉田小学校校庭をつなぎ、八幡神社の歴史的な経緯にある参道を偲ばせる、階段の設置を検討する。
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敷地全体の利活用イメージ S:1/300
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1階利活用イメージ S:1/150
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2階利活用イメージ S:1/150
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敷地断面イメージ








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