(3)歴史民俗資料館
所在地 |
:下吉田7799-1 |
建築年 |
:昭和2年(ヒアリング調査による) |
建築面積 |
:153m2 |
延面積 |
:268m2 |
敷地面積 |
:1027m2 |
主体構造 |
:木造 |
屋根 |
:瓦葺 |
階数 |
:2階 |
所有者 |
:吉田町 |
▲正面現況
○現況
現在歴史民俗資料館として活用されているが、必ずしも有効利用されているとは言い難い。歴史的建築物としても、エントランスポーチや一階部分等、大幅な改装が施されており、当時の面影の多くは損なわれており、外壁や二階部分に残すのみとなっている。
▲内部現況
○歴史的経緯(青葉佐一氏へのヒアリング調査による)
明治24年、旧名主の齋藤氏(斎藤氏)の自宅が空き家となったので、下吉田村役場として村政の中心となった。ところが明治34年、失火により消失したので残った別棟を改修して大正時代を迎えた。大正末年に町制施行運動と重なって新庁舎建築の議が起こり、昭和2年に新庁舎が完成した。
昭和2年町制施行後一部改修し、さらに昭和33年合併後3分の1を増築し、屋根を模様替えしたものが現在の建物である。
昭和50年頃まで役場として使用された。
▲昭和2年頃のエントランス
○所有者の利活用への意向
現在、吉田町では歴史民俗資料館として利活用を図っているが、入館者は少なく、維持管理経費もかかるため、有効な利活用方法を模索している。
▲駐車場
▲民具倉庫と車庫
敷地図 S:1/500
▲消防団のホースを掛ける鉄塔
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1階平面図 S:1/150
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2階平面図 S:1/150
南側(正面)立面図 S:1/150
北側(裏面)立面図 S:1/150
○簡易耐震診断
基礎の不同沈下等建物に大きな損傷はないが、外壁のクラックと内部の雨漏り跡から躯体の耐久性に若干の不安あり。
平面、立面共に整形で壁配置のバランスも良いが、規模と階高に比べ2階の耐力壁絶対量が不足。筋かいも不明なため、大地震に対しては補強を考える必要がある。