日本財団 図書館


(3) 地域発展の方向性
 各自治体の長期計画で述べられている地域発展の主な方向性は、次のとおりである。 主に連携、交流を進めるためのネットワークの構築、環境問題に主眼が置かれている。
 
○滋賀県
・ 琵琶湖を核とした環境重視の県土づくり
・ 連環型都市と農山漁村とのネットワーク形成
・ 成熟した県土構造の確立と拠点都市の整備
・ 国土構造の中での位置づけと地域連携の強化
 
○京都府
・ 個性のある地域づくりの推進
・ 地域の人々が参加する地域づくりの推進
・ 交流と連携による地域づくりの推進
 
○大阪府
・ まぜを活かしたまちづくり(誰もが安心して住み、安全で移動しやすい環境が整うこと、住む機能が充実し、そこで働き、あそび、学び、ふれあう機能を付加すること(歩いてくらせるまちづくり)など)
・ 連携型地域構造の形成
 
○兵庫県
「自立・共生」「安全・安心」という基本理念のもとで4つの社会像を実現する。
・ 創造的市民社会(「個」の確立と自立的市民社会の形成)
・ 環境優先社会(持続可能な循環型社会の構築)
・ 仕事活性化社会(創造的な産業社会と生き生きとした働き方の実現)
・ 多彩な交流社会(個性豊かな地域づくりと交流、連携の推進)
 
○奈良県
・ 個性と特性を生かして世界へ飛躍
・ 安心とやすらぎのある生活の実現
・ 利便性と快適性のある生活舞台の形成
 
○京都市
・ 市民が快適に安心して生活でき、かつ多彩で個性的な機能をもつ魅力あるまちづくり
・ 市民との協働により、地域に根ざしたまちづくり
・ 自然・歴史的資源に恵まれた地域は、その個性を保全・再生
・ 新たな都市活力を担う市南部は、積極的に都市機能を充実し、都市の魅力と活力の向上
 
○大阪市
・ 都心と臨海部に形成する新都心の強化・育成
・ 南北軸に加え、東西都市軸の充実・強化
・ 国土軸、湾岸軸などの広域軸の形成を誘導
・ 市域のブロックごとに条件や特性を活かしたまちづくり
 
○神戸市
・ 多核ネットワーク都市の形成
・ 副都心と衛星都心の連携
 
○滋賀県
【琵琶湖を核とした環境重視の県土づくり】
・ 県内人口の増加やそれに伴う開発等で、琵琶湖を取り巻く環境は大きく変化している。世界的に価値が認められる琵琶湖を有する県としての責任と役割を自覚し、生態系に配慮した、琵琶湖を核とした環境重視の県土づくり。
【連環型都市と農山漁村とのネットワーク形成】
・ 地域の活力を維持し、地域特有のまちづくりを図っていくため、中小都市と農村漁村とのネットワークを強化しながら、相互間を結ぶ交通・情報基盤の整備や相互補完的な土地利用の推進を図るなど、面的な広がりのある地域形成と定住化施策をさらに進め、個性豊かな活力のあるブロックの形成をめざす。
【成熟した県土構造の確立と拠点都市の整備】
・ 歴史的・地理的要因等から各都市が県内各地に分散した県土構造であり、都市の求心力は弱く、地域間の不均衡が目立つ。このため東西方向にはしる国土軸と併せ、琵琶湖を囲む環状軸、県南部に形成される新たな交通軸を活かし、産業立地や高次機能を育成し、バランスのとれた成熟した県土の形成を目指す。
【国土構造の中での位置づけと地域連携の強化】
・ 国土軸上に位置するという立地優位性を高めながら、新しい国土軸との連携を保ち、世界とも向き合った県土構造を構築するため、交流の中心性を高め産業の高度化を支援する拠点の整備や、県際間の交流軸を強化し交流・連携を深める。また、圏域にとらわれない広域交流圏において独自の役割を担うと供に、経済等多方面に渡る交流を深める。
 
圏域の自立的発展と連携のイメージ
z9006_01.jpg
 
広域圏の中の滋賀
z9006_02.jpg








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION