○時間帯別表定速度
・ 首都圏では、全体的にピークに対してオフピーク時の速度が速くなっている。
・ 京阪神圏ではピーク時速度の遅い路線において、オフピーク時の速度と同様になっている。
・ ピーク時の平均表定速度は、相対的に京阪神が早くなっているが、バラツキは大きくなっている。
図 3-8-12 ピーク時速度
資料: 都市鉄道調査
図 3-8-13 ピーク、オフピーク時速度の関係
資料: 都市鉄道調査
○最混雑時間帯運行本数
・ 京阪神圏の最混雑時間帯の運行本数は、首都圏に比べ少ない。
・ 最混雑時間における平均運行本数差異の要因は、圏域における輸送密度の違いが考えられる。
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図 3-8-14 最混雑時間帯運行本数
資料: 都市交通年報
○乗換利便性の比較
・ 近畿圏における鉄道駅間の乗換時間等は、東京圏に比べ、乗換時間、移動距離が長くなっている。
・ 特に、ピーク時における乗換所要時間が長くなっている。
・ 乗換所要時間の裏付けとなる駅間の移動距離をみると、水平及び垂直方向ともに近畿圏が長くなっており、相対的に乗換利便性が低い状況にある。
表 3-8-2 乗換時間等の比較
○平均乗換所要時間 |
  |
近畿圏 |
東京圏 |
ピーク時間 |
4.74分 |
4.24分 |
オフピーク時間 |
4.26分 |
4.17分 |
○水平方向の乗換移動距離 |
  |
近畿圏 |
東京圏 |
平均移動距離 |
260.5m |
243.5m |
移動歩行速度 |
61.2m/分 |
55.9m/分 |
○上下方向の乗換移動距離 |
  |
近畿圏 |
東京圏 |
平均移動距離 |
19.1m |
18.3m |
(最大値) |
50.6m |
67.5m |
資料: 大都市交通センサス(H12年)
○路線整備と輸送キロ
・ 1人当り輸送キロは、首都圏に対し京阪神圏の方が長くなっている。
注) 路線長は、交通圏を対象。一人当たりの平均輸送キロは、JRを除く大都市高速鉄道を対象。
図 3-8-15 都市圏別営業路線長と1人当り輸送キロの推移
資料: 鉄道統計年報