b) 線路増設
■Aランク (目標年次までに整備)
図 2-6-5 整備要因及び背景
○主要な整備要因、背景
整備された路線について、その要因、背景の主なものは、以下の3点に集約される。
[1] 沿線開発等の進展に伴う新規需要が期待された。(26%)
[2] 当該路線の輸送状況が増大傾向にあった。(18%)
[3] 沿線における開発が進展していた。(23%)
○未整備の要因、背景
未整備の主な要因、背景は、次の2点に要約される。
・ 当該路線の輸送需要が減少傾向にあった。←[2]
・ 沿線開発等の遅れ等によって、新規需要の発生が不透明であった。←[1]
表 2-6-4 未整備路線
線名 |
区間 |
計画距離 |
JR山陰線 |
京都〜二条/花園〜嵯峨嵐山/馬堀〜園部 |
23.7km |
JR奈良線 |
JR藤森〜宇治/新田〜城陽 |
13.7km |
JR片町線 |
松井山手〜京田辺 |
4.6km |
神戸電鉄粟生線 |
鈴蘭台〜西鈴蘭台/藍邦〜川尻信号所
押部谷〜三木 |
9.4km |
■Bランク (目標年次までに着手)
図 2-6-6 整備要因及び背景
○主要な整備要因、背景
整備された路線について、その要因、背景の主なものは、以下の2点に集約される。
[1] 沿線開発が進展していた。(30%)
[2] 沿線における開発が進み、新規需要の発生が期待された。(30%)
○未整備の要因、背景
未整備の主な要因、背景は、次の2点に要約される。
・ 沿線開発等の遅れによって、新規需要の発生が不透明であった。←[2]
・ 需要規模では、単線により対応が可能であった。
表 2-6-5 未整備路線
線名 |
区間 |
計画距離 |
近鉄生駒線 |
南生駒〜荻の台/東山〜王寺 |
8.3km |
■Cランク (今後、必要性の検討)
図 2-6-7 整備要因及び背景
○未整備の要因、背景
未整備となっている要因、背景としては、以下の2点に集約される。
・ 沿線における住宅開発の進展が遅れ、新規需要の発生が不透明である。
・ 当該路線の輸送需要が減少傾向にある。
c) まとめ
未整備路線における主要な要因、背景として、以下の5点に集約される。
[1] 沿線の開発プロジェクト等が、当初の計画通りに進捗しなかった。
[2] これに対応して、新規需要の顕在化が不透明であった。
[3] 関連する他路線の整備が進捗した。
[4] 新設路線については、事業主体が不明であった。
[5] 経済成長の鈍化に伴う財政上の制約が強まった。