(2) 交通流動
○経済と交通需要
・ 交通需要は、経済の成長(国民総生産)との相関的な動きをみせてきたが、その中で特に昭和35年から50年にかけて急激な増加となった。
・ その後、昭和50年代後半から昭和60年代では横ばい状態がみられたが、62年頃から再び増加に転じた。
・ 首都圏との対比では、昭和55年頃から格差が大きくなっていった。
図2-2-8 国民総生産と交通需要
資料: 都市交通年報、数字でみる自動車
○京阪神圏交通機関別交通需要
・ 鉄軌道及びバスについては、昭和45年頃までの間、急増したが、その後は横ばい状況となった。
・ 自家用車は、昭和45年頃から急増し、平成2年では、鉄軌道と同程度となった。
・ 昭和44年、46年(答申第11号及び13号)において、80%強の割合となっていた鉄軌道、及びバス輸送量は、その後、減少を続け、平成2年では、65%程度となった。
・ 相対的に、自家用乗用車は、昭和45年の17%程度から平成2年になると約36%となり、大幅な増加となった。
図2-2-9 交通機関別輸送量の推移
資料:都市交通年報
図2-2-10 交通機関別旅客輸送割合の変化
資料: 都市交通年報
○鉄道輸送サービスの向上
・ 混雑率は昭和40年頃の240%をピークに減少し、平成2年では、170%程度となった。
・ 輸送力については、昭和30年の100から、平成2年の440まで強化された。
図2-2-11 輸送力と混雑率の推移
資料: 都市交通年報