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(3) 整備率と未整備要因
a) 整備率
 答申第10号当時、答申第11号及び13号で答申された路線の整備状況等は、以下のとおりである。
表2-1-5 整備状況
  答申キロ程 整備キロ程 整備率(%)
答申第11号 新線 46.4 22.7 48.9
線増 31.3 17.5 55.9
答申第13号 新線 361.5 53.8 14.9
線増 205.2 68.0 33.1
注) 整備率=整備キロ程÷答申キロ程
 
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図2-1-6 混雑率の予測と実績値
 
b) 答申路線の未整備要因、背景(答申第11号、13号)
○未整備要因、背景
[1] 沿線人口が予測ほど伸びず、輸送需要が予測を下回った。
[2] 道路の整備が進む一方、自動車・二輪車の保有率が増加したのに伴い、自動車等の利用率が高まり、鉄道から自動車等への需要転換が進んだため、輸送需要が予測を下回った。
[3] 旅客流動パターンが変化した(関係路線の整備、業務施設の郊外立地、教育施設の郊外移転等)ため、輸送需要が予測を下回った。
[4] 想定された開発プロジェクト等の遅延等により、輸送需要が予測を下回った。
[5] 事業者の財政事情等から、設備投資を手控えさせる結果となった。
[6] 施行が難しく、その解決方策が得られなかった。
[7] 地元の反対、都市計画等との調整のため整備が遅れた。
 
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図2-1-7 未整備要因の内訳
 
○答申第11号、13号が残した課題と社会的背景
《残された課題》
・ 答申第11号に示された目標混雑率200%に対しては改善されたものの、昭和60年では、175%の高い値を示していた。
・ 答申第13号に示された目標混雑率150%に対して、昭和60年においても約190%の高い値を示していた。
・ 高度経済成長期に答申されたことなどを背景として、新線整備、線増の整備率は、50%以下であった。
《社会的背景》
・ 自動車交通の急激な増加があった。
・ 国鉄財政が悪化した。








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