3.7 機関部自動帳票作成ソフトウェアの作成
3.7.1 機関部報告書の種類
本船から送信されるべき報告書を3種類とし、本船の状況に応じて選択できるようにした。
・ヌーンレポート:通常の運航状態においては、通信費用が最も少なくなるようにヌーンレポートを一日一回正午(本船時間)に作成し、これを陸上事務所に送る。
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・定時記録レポート:ヌーンレポートでは、機関データを正午時点の瞬時値を送るのみであり、この情報では、不足と判断される場合は、定時記録レポートを選択できるようにした。この定時記録では、機関データを4時間毎(16時、20時、0時、4時、8時、12時)に収集する。12時のデータを受信した後、一日分6回の機関データをまとめて報告書としてこれを陸上事務所へ送る。
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・リアルタイムレポート:機関の最新データが時々刻々必要とされるときはリアルタイムレポートを選択できるようにした。リアルタイムレポートでは、機関データロガからデータを受信するごとに(前述の通信プロトコルでは5分毎)報告書として作成し、直ちに陸上事務所へ送付する。
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報告書は、全てマイクロソフトエクセルワークシート上に作成し、メールにこのワークシートを添付する方式とした。
3.7.2 データ挿入プログラム
機関データロガより受信したデータを上記3種類の報告書の該当する位置に入力するプログラムを作成した。ここで一番重視したのは、報告書の様式が、頻繁に変わる可能性があるということである。 報告書の様式変更に対して、プログラム等の変更をしなくても対処できるようにプログラムを構成した。