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3.3 試作結果
3.3.1 試作内容
 試作品の構成を図3と表8に示す。インターフェイスケーブルとパソコンプログラムはパソコンを用いたメンテナンス管理をする場合に必要になるものである。本システムはモニター本体のみであっても必要十分の機能を持っているが、パソコンプログラムを使用することで、より効率的な管理が可能となる。
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図3 試作品構成
 
表8 試作品の内容
  試作品 内容
1 メンテナンスモニター 本体
2 インターフェイスケーブル パソコン接続用RS232Cケーブル(3m)
3 パソコン用プログラム フロッピーディスク
 
3.3.2 機能説明
 表9に試作完成品の機能要目を示す。アウトライン計画にあった本体の設定機能のうち、スケジュール・パターン補正機能は操作が複雑になるため改良段階で削除した。(同機能はパソコンプログラム機能として織り込んだ。)
 
1)メンテナンス励行機能
[1] 主要メンテナンス項目(7項目)の実施スケジュールを自動管理する。
[2] メンテナンス時期を液晶表示・発光ダイオード・ブザーで告知する。
2)メンテナンス履歴管理機能
[1] メンテナンスの実施間隔や実施日などの全データを記録、読み出すことができる。
[2] 記録には不揮発性メモリを採用、電源(バッテリ)を外しても保持される。
3)適用エンジン
[1] 必要な入力はキースイッチ・オン信号とバッテリのみ。
[2] 99パターンものメンテナンス・スケジュールのパターンを内蔵、補正も可能である。
[3] すべての小型舶用エンジンに使用可能である。
4)パソコンによる管理機能
[1] パソコン通信機能を装備。
[2] パソコンにより、データ管理や各種設定変更を効率よく行うことができる。
5)液晶表示内容
[1] 表示器にはセグメント方式の液晶表示器を採用した。
[2] 全項目表示画面を図4に示す。(実際の使用時には必要な情報のみが表示される。)
 
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図4 液晶表示内容(全表示)
 
表9 試作品機能要目
大項目 項目 内容
電源投入時動作   各機能チェック
通常モード 通常表示 残時間、超過告知他
前回履歴確認 前回履歴を検索・表示
次回予定確認 次回予定を検索・表示
時計確認 時計・カレンダー表示
ユーザーリセット 顧客による簡易リセット
メンテナンスモード 設定モード ID、スケジュール設定
履歴モード 全履歴を検索
リセットモード 専門作業者によるリセット
パソコン通信モード 表示機能 メンテナンス履歴一覧
設定内容表示
運転積算時間表示
時計/カレンダ表示
エンジン情報表示
設定機能 スケジュール設定
リセット入力
カレンダ設定
エンジン情報入力
ID設定
エンジン管理No.入力
使用開始日入力
全記録消去機能
 
3.3.3 定格
1)動作電圧
[1] 12V仕様:DC9〜16V
[2] 24V仕様:DC16〜32V
2)雰囲気温度
[1] 動作温度範囲:−20〜+60℃
[2] 保存温度範囲:−30〜+80℃
3)運転判定信号(カウント条件)
キースイッチ・オン(エンジン油圧スイッチ信号併用可)
 
3.3.4 試作現品
図5に試作現品の写真を示す。
注:写真中のパソコン本体は市販品であり、本試作品には含まれません。
 
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図5 試作現品








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