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公式競技【ライフセービング(プール)】Life Saving (Pool)
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秋田大会実施種目・参加選手数
ライフセービング(プール)[男子]・[女子]
(個人) 200m自由型障害物レース、100mマネキンレスキューレース、100mレスキューメドレー、50mマネキンレスキューレース
(団体) 4×50m自由型障害物リレー、4×25mマネキンリレー、4×50mレスキューチューブリレー
●参加選手枠/90人(参加枠/90人)参加国・地域/9
●国際競技団体名:世界ライフセービング連盟(ILS)
●本部所在地:ベルギー
●加盟国(地域)数:123(団体:129団体)
フィンスイミング
ライフセービング
8月24日(金)・25日(土)/秋田県立総合プール
8月22日(水) 公式練習
  23日(木) 公式練習
  24日(金) 予選・決勝
  25日(土) 予選・決勝
 
1.計画と準備状況
(1) 競技日程
 フィンスイミングについては世界水中連盟、ライフセービングについては国際ライフセービング連盟が提示した原案を基に、協議の上決定した。
(2) 会場利用計画等
 会場は通常の水泳大会と同様に使用。各スペースの配置は施設管理者及び関係者と検討の上決定した。必要な仮設設備は特に無かった。
 競技に必要な用具については、競技団体が独自に準備したものは、フィンスイミングで15メートルラインとフライング用鐘、ライフセービングでマネキン、障害物ネット等で、他の用具については殆ど県立総合プールの備品で賄うこととなった。
(3) 運営体制
 競技及び会場運営部の各班に支援職員、ボランティアを配置し、運営業務にあたった。
 事前の研修会を3回実施し、競技の理解と運営業務の習熟を図った。
2.運営と結果について
(1) 競技運営
 二つの競技団体によりそれぞれの競技が運営されることから、当初は連絡・調整及び業務の遂行に戸惑ったが、大きな混乱もなく運営された。
(2) 会場運営
 競技会場内の管理については、県立総合プール職員から助力を受けて運営した。
 選手が土足のままプールサイドに下りることが多く、その対応に苦慮した。
 観客用シャトルバスの運行で混乱があった。また、選手輸送バスが到着しない事態が生じ、大会本部との連絡調整に追われた。第2日目の駐車場は満車状態になり、競技終了後、全部の車を駐車場から出車させるのに長時間を要したが、係員の適切な指示によりトラブルはなかった。
 メディアの取材は、ミックスゾーンでのインタビューが主となり、決勝では、優勝した選手に通訳を交えて喜びの声を取材するメディアが多く見られた。
 ボランティア、支援職員の欠席は、両日ともに皆無で、自主的に仕事に従事し、スムーズな大会運営を支えた。
 選手からは「世界大会にふさわしいすばらしいプールだ」、「秋田の人々、運営スタッフの優しさに感謝」等の声が聞かれた。
(3) 観客の状況と対応
 観客は、当初予想していた決勝(夕方)中心ではなく、予選(午前)への入場者が多く、当日券販売に苦慮した。また、予選と決勝の間が約5時間あるため、再入場者の予想が難しかった。
 第1日目のフィンスイミングの決勝がNHKで放送されたことにより、それを見て関心を持ち、第2日目に訪れた観客が多数いた。
 
公式競技【ライフセービング(サーフ)】Life Saving (Surf)
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秋田大会実施種目・参加選手数
[男子]・[女子]
(個人) サーフレース、パドルボードレース、ビーチフラッグス
(団体) レスキューチューブ・レスキューレース、レスキューボード・レスキューレース
●参加選手数/90人(参加枠/90人)参加国・地域/9
●国際競技団体名:国際ライフセービング連盟(ILS)
●本部所在地:ベルギー
●加盟国(地域)数:123(団体:129団体)
ライフセービング(サーフ)
8月25日(日)/岩城町島式漁港公園
8月25日(日)予選・決勝
1.計画と準備状況
(1) 競技日程等
 競技の日程は、国際ライフセービング連盟 (ILS) とAOCとの協議により決定された。公式日程は秋田県立総合プールでのプール競技の日程とあわせて設定された。
(2) 会場利用計画等
 2000年6月に岩城町島式漁港公園が正式に会場地として決定された。
 会場となる砂浜海岸は、海岸保全区域の他に一部、漁港区域も含まれているため、漁港施設を含む砂浜・海岸の占用・使用申請により許可を得た。
 会場地は砂浜・海岸であるため、競技会運営のためにはテント、国旗掲揚塔、仮設シャワー・トイレ、器材保管用のプレハブ等多数の仮設物を要した。
 また、仮設物の設営の前には海岸部分の清掃作業を数回にわたって実施した。更に、秋田海上保安部による海底清掃も実施された。
 競技に関する器材は、ハード面 (ブイ・マリブボード・レスキューチューブ・マリンジェット等) を日本ライフセービング協会 (JLA) が、競技結果集計用のソフトウェアや会場装飾用のフラッグ類をILSが用意した。
(3) 運営体制
 競技運営に関わるすべてをILS及びJLAが担当し、競技役員及び審判員はILS、JLAのメンバーにより構成された。なお、秋田県在住のライフセーバーもスタッフとして任命された。
 会場等の運営についてはAOCが担当となり、業務は役員・審判員のサポート、競技結果の収集、役員・VIPの接遇などが主なものとなった。数回の事前研修に加え、8月23日には現地リハーサルを行ったが、台風の影響で会場設営作業が遅れたため、満足のゆくものとはならなかった。
2.運営と結果について
(1) 競技運営
 選手役員の変更追加等が若干発生したが、公式日程以前のもので、競技運営には影響なかった。
 競技当日、表彰スケジュールの変更があったが、迅速な対応により支障無く行われた。
 競技はJLAが手配したMCの司会進行で遅滞なく進行し、また会場を盛り上げることができた。
(2) 会場運営
 台風の影響で、会場設営が一時待機状態となったため、全体的に準備不足な部分が多かったが、大会運営に特別な支障とはならなかった。
 防災・警備に関してはそれぞれ消防、警察と連絡体制をとったほか、会場本部に警察官の詰所を設け巡回を依頼した。
 また、秋田海上保安部、南部漁協の協力を得て監視艇を配置し、外部からの船舶の進入に対して警戒を行った。
 駐車場は岩城町交通指導隊の協力を得て整理を行ったが、臨時駐車場のスペースが不足していたため、若干の混乱が生じた。
 報道対応については、競技スケジュールの関係上、会場での記者会見は予定していなかったため、一部の報道機関は、直接インタビュー取材を行っていたが、混乱は無かった。
 ボランティア等の運営スタッフは、実地研修の不足から当初は若干の混乱が生じたが、徐々にそれぞれの業務をこなしていった。ボランティア個人の自主的な貢献によるところが大であった。 
 観客数延べ約7,000人という盛況の中で、大きな事故等もなく無事大会を終えることができたのは、優秀なスタッフとボランティアに恵まれたからであると確信している。
(3) 観客の状況と対応
 計画では観客エリアを明確に区分する予定であったが、設営が不完全となったことから、実際には競技で使用される部分以外は誰でも行き来できるような形となり、観客が間近で観戦する形となった。スタート・ゴール部分はテープパーテーションできちんと確保され、要所に警備員を配置するなどして対応したため混乱は起きなかった。
 ただ、観客エリアとして漁港施設の連絡橋を開放したが、安全対策のため設置した導線がまったく機能せず、事故には繋がらなかったものの安全対策の面で反省が残った。








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