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 図29〜32に両水域の海底から採取した堆積物の層構造を模式的に示した。堆積物は、色調や性質によって図のように上層からA、B、C、D、Eの5層に区分した。図29に舞根湾の筏直下の堆積物、図30に舞根湾の筏周辺海底の堆積物の層構造を示した。舞根湾の堆積物は、筏の直下と筏周辺で大きな相違は見られず、層の構造がほぼ同じであった。A層は非常に細かい浮泥で明るい黄土色であった。B層は貝殻が多量に混在しており、オリーブ色を帯びた茶色であった。また、C層はB層よりもやや黒色を帯びていた。D層は、粘土質で灰色であった。筏周辺の海底で8月に採取したE層は、D層のさらに下の層であり、オリーブ色であった。本研究では、これら5つの層からそれぞれ泥の試料を採取し、元素分析を行った。図31に竹ノ浦の筏直下の堆積物、図32に竹ノ浦の筏周辺海底の堆積物の層構造を示した。竹ノ浦では筏直下と筏周辺で堆積物の色や構造が異なっていた。竹ノ浦の筏直下の堆積物は、硫黄臭が非常に強く、表層のA層はオリーブ色を帯びた黒色の浮泥であった。B層はおよそ15〜20cmで、黒色で水分を多く含んでおり、貝殻が多量に混在していた。C層は灰色で砂質の層であった。一方、竹ノ浦の筏周辺海底の堆積物は、表層のA層がごくわずかで、B層が砂質で茶色であった。C層はB層よりやや黒味を帯びていた。D層は灰色味を帯びた茶色であった。竹ノ浦でもこれら4つの層からそれぞれ泥の試料を採取し、元素分析を行った。
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図29.舞根の実験用筏直下で採取した堆積物の構造図(A層が海底の表層)
 
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図30.舞根の実験用筏周辺の海底から採取した堆積物の構造図(A層が海底の表層)
 
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図31.竹ノ浦の実験用筏直下で採取した堆積物の構造図(A層が海底の表層)
 
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図32.竹ノ浦の実験用筏周辺の海底から採取した堆積物の構造図(A層が海底の表層)
 








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