硝酸態窒素(N03-N)濃度の季節変化を図17、18に示した。舞根湾(図17)では、水深5mで5月に最高値(3.30μmol/l)を示した。一方、竹ノ浦(図18)では、海底上1mで5月に最高値(3.77μmol/l)を示し、水深1mで8月に高い値(3.02μmo1/l)を示した。
図17.舞根湾の硝酸態窒素(NO3-N)濃度の季節変化
図18.竹ノ浦の硝酸態窒素(NO3-N)濃度の季節変化
亜硝酸態窒素(N02-N)濃度の季節変化を図19、20に示した。両水域で調査期間中、亜硝酸態窒素は低い濃度であった。
図19.舞根湾の亜硝酸態窒素(NO2-N)濃度の季節変化
図20.舞根湾の亜硝酸態窒素(NO2-N)濃度の季節変化
栄養塩濃度の傾向に関しては、竹ノ浦では8月に水深1mでケイ酸、リン酸、硝酸の濃度が同時に上昇していた。この時、水深1mでは塩分も低下していたことから、この時期に栄養塩を多く含んだ淡水が流入したものと考えられる。一方舞根湾では、9月に海底上1mでケイ酸とリン酸の濃度がともに上昇したが、これについての原因は不明である。
これらの調査から、舞根湾では7月にpHに急な変動が見られたことや、9月にDOが水深5mで基準値よりも低下したことから、夏季から秋季にかけて一時的な水質の悪化が認められた。一方、竹ノ浦では水質の悪化は認められなかった。