塩分の季節変化を図5、6に示した。舞根湾(図5)では、9月に測定器が故障したため測定できなかった。6月から8月にかけて水深0.1mと水深3m以深の塩分の差が大きくなった。10月には水深0mでのみ塩分が最低の26.4を示した。表層にのみ淡水の影響があったと考えられる。一方、竹ノ浦(図6)では、7月と8月に各水深の間で塩分に差があったが、その他の月は差がほとんどなく、32から34の間を保っていた。7月、8月に特に表層と水深1mで塩分が低下したのは、淡水が流入したためと考えられる。
図5.舞根湾の塩分の季節変化
(9月は測定器の故障により、測定不可)
図6.竹ノ浦の塩分の季節変化
pHの季節変化を図7、8に示した。舞根湾(図7)では、およそp H7.6から8.2の間で変動が見られ、特に7月に急激な低下がみられた。また、調査期間中、水深0mでpHが低い傾向が認められた。一方、竹ノ浦(図8)では、およそpH7.9から8.3の間を推移し、舞根湾ほどの変動は認められなかった。水産用水基準では、pHは7.8から8.4とされている。舞根湾では7月にこの値を下回った。
図7.舞根湾のpHの季節変化
図8.竹ノ浦のpHの季節変化
化学的酸素要求量(COD)の季節変化を図9、10に示した。舞根湾(図9)では、5月から7月にかけてCODが上昇し、8月から12月まで下降する傾向が認められた。6月以降、水深1mのCODは他の水深に比べて高い値を示し、7月に最高値(0.63mg/l)となった。一方、竹ノ浦(図10)では、水深1mと5mの値は同様の変動を示した。5月と8月に約0.5mg/lと上昇し、10月以降0.lmg/1以下の低い値となった。最も高い値を示したのは5月に水深1m(0.62mg/1)であった。水産用水基準では、1mg/1以下とされていることから、両水域でCOD値は問題ないことが明らかとなった。
図9.舞根湾の化学的酸素要求量(COD)の季節変化
図10.竹ノ浦の化学的酸素要求量(COD)の季節変化