日本財団 図書館


2005年戦略プロジェクト
草の根推進プロジェクト
インストラクター候補者実地研修会開催
 インストラクター候補者実地研修会第1陣が10月30日〜11月1日の3日間、山形県下の4団体で実施されました。参加候補者は鹿児島、福岡、兵庫、福井、愛媛の各県から2名ずつ、香川、石川、三重、宮城、福島、千葉の各県からの参加で計16名。男性8名、女性8名と男性の参加が目立ちました。
z0002_01.jpg
実地研修での意見交換会
z0002_02.jpg
「かたくりの会」にて
 10月30日、高畠町「かたくりの会」では、茅葺きの民俗資料館を活用しての出前ミニデイサービスで地域の特色を生かした活動と独特な通院外出介助など、地域密着のユニークな活動が関心を呼びました。また米沢市の「ほほえみサービス」では、地元篤志家からのマンションの一部を提供されて立ち上げた通所介護デイサービスを見学。
 10月31日、天童市の「ふれあい天童」での研修会では、地元JCとの連携による障害者授産施設を介した交流会。そして、11月1日の村山市「こでまりの会」での無人寺を活用したミニデイサービスなど、その他「山形創造NPO支援ネットワーク」「福祉ネット山形」の運営委員との意見交換が活発に行われました。
 なお、インストラクター候補者研修第2弾は、11月20日〜11月22日の3日間、福岡県、佐賀県のインストラクター所属団体を受け入れ団体として、北海道ブロック、関東甲信越ブロック、東海ブロックの12名の候補者が参加して実施されています。
(米山 孝平)
 
自治体プロジェクト
全国自治体の動き 介護相談員養成講座から
 自治体担当として全国各地を訪問していますが、2年目を迎えている「介護相談員派遣事業」養成講座に参画・参加した中での動きをご紹介します。
 まず、2年間で450自治体、2200名の相談員と接点ができました。参加者は民生委員が多いですが、介護相談員を公募する自治体も3分の1くらいはあり、介護・子育て・まちづくり・NPO等幅広い入々が参加しています。
 2年目となった2001年度は、愛媛、京都、奈良、兵庫、島根、富山等から多くの市町村が参加しており、愛媛県介護保険課でも「良いシステム」と評価していました。日本海側の自治体からの参加も多かったのが特徴でしょう。
 2000年度に新人研修を修了してすでに活動している人たちのための現任研修会では、「「お話ボランティア」はお話まで。介護相談員は話を聞くことから始まり、さらに福祉ケアを基点にしたまちづくりとして行政を変える力にもなる」と意欲的な声が聞かれています。
 松江市で面談した63歳のある男性は、「話を聞けるようになるには半年はかかる。親しく話していろいろわかってくるものがあります。15年後の自分に置き換え、まちの福祉は住民参加が大事で、地域のネットワーク・ネットワーカーが必要と考えるようになった」と語ってくれました。
 なお、組織づくり支援グループで行っている「地域たすけあい研修会」の候補地が、山口県で初めて徳山市に決まりました。介護相談員のみならず市民参加の動きは全国に広がっています。
(和久井 良一)
 
地域協同推進プロジェクト
広げよう 支えあい、つなごう 地域の力――安心して暮らせる地域づくりへ
 これは、12月12日に千葉市(蘇我勤労市民プラザ)で開催の「地域協同推進シンポジウム・千葉」のタイトルです。このシンポジウムは、千葉県たすけあい連絡会のメンバーが中心になり、「さわやか」(地域協同推進プロジェクト)と、県の社会福祉協議会(地域福祉部)、農業協同組合中央会、生活協同組合、NPO・草の根団体などが一緒になって企画し、実現しました。
 
「広げよう 支えあい」
 “誰もが生涯安心して暮らせる地域とは?”と考えて、表題のタイトルになりました。さわやか福祉財団では、全国に5000団体の立ち上げ支援を目指し、津々浦々にボランティアによるふれあい・支え合いの輪を広げていこうとしています。介護保険と、ボランティアによる支え合いは車の両輪。これを全国に実現したい。つまり「広げよう 支えあい」です。しかしこれは、「さわやか」だけでできることではありません。
 
「つなごう 地域の力」
 全国には、当財団と同じような理念を持ち、ボランティアによる地域支え合いを進めている組織が他にもたくさんあります。とりわけ、社会福祉協議会、農業協同組合、生活協同組合などは、全国的な規模の組織として、中央ではもちろん各市町村の地域組織としても地域支え合い・助け合いの活動に熱心に取り組んでいます。組織に関係なく立ち上げた「草の根」のNPO・草の根団体と、これら地域の各組織との横の連携が深くなれば、お互いの長所を生かし合ったすばらしい活動が期待できます。つまり「つなごう、地域の力」です。
 
地域版「地域協同推進シンポジウム」を各地で
 地域協同推進プロジェクトでは、このような各地の動きを後押しするシンポジウムを各地で開催していきます。千葉県に続いて2番目は、長野県から手が上がり、2002年2月28日(木)、長野市と決定しました。次はどこで? 各地からのご相談をお待ちしています。
(丹 直秀)
 








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION