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外部ネットワーク
2週間で2つの国あて緊急要請
ファミリー・サポート・センター事業をNPO法人も受託できるように!
 
 厚生労働省は、13年度の施策の中で、「地域の子育て支援機能強化に向けたファミリー・サポート・センター事業の総合的展開」として35億円の予算をつけ、その担い手として主婦や高齢者に期待しています。また、自治体によっては、NP O法人にこの事業を委託する意向で準備をしているところがあるのにもかかわらず、3年の実績がないためNPO法人はダメという見解が厚生労働省の中にあるという矛盾を聞き及び、周辺事情を探っていたのですが、どうも、緊急要請の必要があるということで、急遽、市民互助団体連絡協議会や子ども劇場全国センター等と連携して、5月11日(金)にFAXで関係団体に呼びかけ、その結果、382団体連名で、雇用均等・児童家庭局職業家庭両立課勤労者家族係長経由で、厚生労働大臣宛要請文を18日に提出しました。その結果、[1]3年の実績には任意団体時代の実績を含む、[2]法人格を有しない場合でも委託はあり得る、との回答を得ました。そこで、現場で混乱が起きないよう、事務通達等で速やかに対応していただきたい旨も併せてお願いしてきました。
特別養護老人ホームの完全個室化を求めて緊急要請
 
 現在の特別養護老人ホームは1人部屋があっても、それは、病院の個室と同様で、入所者が自分で暮らしやすい生活空間を実現させ、個々の生活リズムを確保するようなものではありません。そこで、「介護施設の個室化を進めるネットワーク」(世話人:樋口恵子氏、フィリップ・グロード氏、外山義氏、堀田力)は、5月28日(月)に「ひとりで居られる空間と時間を−特養の完全個室化を私たちは望む−」シンポジウムを永田町・星陵会館で行いました。また、参加者400名の賛同を得て、29日18時に、樋口恵子氏、沖藤典子氏、菅原弘子氏等と共に、小泉総理大臣、坂口厚生労働大臣他関係機関に緊急要請文を提出しました。
 この2つの緊急要請に関しての詳細は当財団のホームページをご覧ください。
(奈良 環)
コラム
2001万人に広げるボランティアの輪 ボランティア国際年記念「メッセージ・カード」キャンペーン
 
 2001年は、日本が提唱し国連が定めた「ボランティア国際年」だが、どうも盛り上がってこない。さわやか福祉財団も参加している「2001年ボランティア国際年推進協議会」では、「Yes,we can.〜みんな輝く社会へ。あなたの力で〜」をテーマに、様々な啓発活動を行っているが、“ボランティアについて、みんなにわかってもらう、ネットワークをつくる、参加しやすいように社会のしくみを整える、活動を盛んにする“−そんな思いを込めて今、新しいプロジェクトを計画中である。
 題して「カードプロジェクト」。12月の記念集会に加えて、企業の協力も得て立ち上げるもので、「2001万人」に呼びかけ、「120万人」の人々を集めて記念カードにメッセージを記入していただき、「1万本」のクリスマスツリー(木や壁に思い思いに)を全国に飾ろうという壮大な企画である。
 小中学生たちが、文通相手の高齢者に送る、施設に持参して高齢者と子どもが一緒に飾る、郵便局内に友の会と飾る、一人暮らし高齢者宅に配達するなどを想定している。企業・組合とNPOの連携が進んでいるが、そうしたきっかけづくりとして、まずお互いが、こんな“クリスマスボランティアカードでエールの交換を始めてみてはどうだろう。
「霞ヶ関」の、ボランティアをやったことのない公務員の方なども、メッセージカードで初参加してもらいましょう。この企画にはマスコミの協力も得て、今後、地方メディアにも広報していきたい。
 ボランティアをしている人も、初めての人も、都会の人も地方の人も、国際ボランティア団体を通じて海外の人とも、すべての世代が−Yes,we can.そして皆でネットワークを組み、皆で輝く社会を、あなたの力で創造しましょう。私は、こんな夢をみています。
(和久井 良一)
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