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さわやか活動報告ニュース&にゅーす
活動日記(抄)〈2001年10月1日〜10月31日〉
「時間通貨を広めよう」五反田
地域通貨指導者養成研修会を開催
●地城たすけあい研修会も各地で続々●
組織づくり支援グループ
【10月9・10日】
 琉球大学平良教授の招きで、NPO活動について講義。会場は沖縄県の浦添市内にある、アロマテラピーをしている事務所の一角を使った。参加者は20名。既にグループホームを主宰している方や美容福祉を仕事としている方などであり、財団の活動に非常に強く興味を持っていただいた。翌日は、那覇市NPOセンターや5月に「地域たすけあい研修会」を開いた後の確認を那覇市役所・那覇市社会福祉協議会の担当者から聞き、今後の展開について意見交換をした。
(木原)
【10月13・14日】
 愛媛県松山市でNPO法人タイムダラー・ネットワーク・ジャパンによる「タイムダラーコーディネーター塾」が開催され、財団からは4名が参加。代表理事のヘロン久保田さんによるタイムダラーの理念についてのお話をはじめ、商店街、過疎地、地域・施設におけるタイムダラーというテーマの分科会では、実践者の事例発表を交えて意見交換を行った。1日目の夜の交流会では、北は福島から南は熊本まで、全国から集まった参加者の皆さんと地域づくりに対する熱い思いを語り合う。今回の出会いを大切に、これからも情報交換を続けていきたい。タイムダラー・ネットワーク・ジャパンの皆さん、どうもありがとうございました。
(松宮)
【10月16・17日】
 10時から、東京五反田の東興ホテルにおいて財団主催の地域通貨指導者養成研修会が開かれた。この事業は社会福祉・医療事業団からの助成金で行っているものである。参加者は33名の受講者と、23名の講師並びに財団のスタッフであつた。
 1日目の午前中は冒頭に東京大学の泉留維氏が、地域通貨の理念、歴史、課題などについて話された。
 また当財団堀田力理事長から、財団創立の基本理念から時間預託(将来のために、行ったサービスを団体に預けておく)、ふれあい切符の普及を進めていきたいとの考え方を示された。もちろん財団としては例えば地域経済活性化のための地域通貨を否定するつもりはない。しかし財団は愛情の論理に基づき相互扶助の社会の構築を目的とする通貨を時間通貨と呼んでこれを推奨したいと述べられた。
 午後はキットによる4種類の体験ゲームの実習が行われた。冒頭ヘロン久保田氏がゲームを通じてどんな助け合いの仕組みをつくっていくかを考えることが重要だと力説された。1日目は同ホテル内で午後7時から講師、参加者の交流会が行われた。
 翌日午前中は5人の講師から事例の報告があり、午後は報告者に対する参加者からの質疑が行われた。今回は当財団としては、指導者の第1回の研修会であり、財団側の整理が十分とはいえず、資料の不備もあった。次回の研修会までにこれらの課題の整理を急ぐ必要がある。
(斎藤)
【10月20日】
 富山を皮切りに、26日山形県新庄市・27日兵庫県豊岡市・同日兵庫県洲本市・28日熊本県熊本市のそれぞれの地域において、地域たすけあい研修会を開催。今回は、派遣で来ていただいてる方々が、それぞれ分かれて担当となり開催した。各会場共に、予定以上の人数が参加されたようだ。(富山については地域協同推進プロジェクトご参照)
(木原)
【10月21日】
 地域通貨普及推進事業として、出前研修会を反町ケアセンター(神奈川県横浜市)で実施。30名ほどの方が参加してくださった。ここでは、地域活性の手法として、11月10日から地域通貨「えこ」を普及させようと準備している。詳細はニュース&にゅーす特別版ご参照。
(門脇)
山口・神戸を訪問
自治体プロジェクト
【10月15日】
 山口県・徳島市高齢福祉課、市民活動推進室を訪問。磯村次長が福祉課から市民活動推進室に異動され、たすけあい研修会を支援いただいている。下松市・光市等にも広報され、また、実践的なプログラムなので既存組織からも自主的参加が多い。老人クラブがNPO法人取得の計画も持っており参加された。
(和久井)
【10月24日】
 神戸市には介護相談員の研修会でご協力いただくと同時に、介護保険課・市民活動推進室とも良い関係ができた。推進室長に案内されて、神戸婦人会妹尾専務理事と面談した。50年の古木に新しい息吹をと、介護予防・生活支援事業をNPO法人として活動している。今までの声かけ、給食配達サービス等を基盤として、自前のヘルパー養成研修、NPO立支援等を整備し、現在20の婦人会がNPO法人として、市内50か所で生きがいデイサービスを展開中。商店街の保育所、ファミリーサポートセンターも計画中とのことで、すばらしい婦人会だと感嘆。
(和久井)
祉会福祉協議会も地域協同へ積極的
全国各地でもモデル事業展開地域での横の連携を模索
地域協同推進プロジェクト
【10月5日】
 長野市。市社協の会議室で、「地域協同研究会・長野」(今年度第3回)。市社協の小林ボランティア室長から、「ボランティア市民活動支援ネットワーク・システム化事業」が、全社協のモデル事業に認定されたという報告があった。長野市の場合、社協、農協、生協、市民団体と自治体のほか、JCが地域協同に加わっているところが特色。この特色を生かして新しい時代にふさわしいネットワークづくりへ、地域協同推進シンポジウム(長野)開催の構想も話し合われた。会議後、県社協ボランティア振興センターの友田所長を訪問。所長も長野版地域協同シンポジウム構想を前向きに受け止めてくださった。
(丹、世古口、松本)
【10月20日】
 富山市。「地域たすけあい研修会in富山」に参加。担当したNPOさわやか富山代表森沢恵美子インストラクターの努力で、参加者130名の大盛会。午後の分科会も充実した内容で進められた。助言者はそれぞれ各地で特徴ある活動をしている団体のリーダーで、「団体の新設・運営」が、さわやか愛知・川上里美さん、さわやか郡上・榎本豊さん、「介護保険制度と市民たすけあい活動」が、このゆびとーまれ・忽万佳代子さん、はっぴいわん・久保田久代さん、「地域通貨の取り組みについて」が、CS神戸・中村順子さん、たすけあい遠州・稲葉百合子さんという顔ぶれ。県下のNPO法人がまだ17程度という富山での「新しいふれあい社会」づくりへ向け、この研修会はかなりの刺激になったのではないか。
(丹、松本)
【10月30日】
 JA全中で、「地域協同研究会」。全社協・和田次長、JA全中・桜井地域振興部長、日生協・北福祉事務局長、当財団・堀田理事長ほか関係スタッフが参加。全社協から、報告書「協働モデル事業の概要および福祉NPOの実態把握」について説明があったほか、それぞれの事業を中心に最近の情報を交換した。介護報酬に関する要望など、介護保険の見直しを展望した問題提起もあり、介護保険の枠外の「いきいきした暮らし」を考える部分も含めて、4者でどのようにアピールしていくか検討することとなった。
(丹、世古口、松本)
全国PM推進会議に参加
勤労者マルチライフ支援事業
千葉・埼玉の警察学校がふれあい活動実践へ
社会参加システム推進グループ
【10月11日】
 勤労者マルチライフ支援事業の第2回全国プロジェクトマネジャー(PM)推進会議に財団から5名がオブザーバーとして参加。今回の会議の特徴は分科会での意見交換。セミナー、体験型、イベントの3分科会に経営者協会とNPO、それぞれのPMが参加し、意見交換する中で具体的な課題を見つけ、解決のための行動にまでつなげてもらうのがそのねらい。だが、実際には論議に十分な時間がとれなかったことや参加者お互いがいまだ十分に知り合えていないといった事情もあり、どちらかといえば、報告会で終わってしまった感が免れない。残念。
 時宜に適った事業ではあるが、その成功率一桁といわれている本事業。ルビコンを渡った以上、何が何でも事業を成功に導く他に選択肢のない我が身に照らし、この現実は厳しい。理事長の厳しくも愛情溢れる(?)ご指導を得てやるほかないと開き直り、秋の夜長、酒の誘惑を断ち切り、必死に右脳のアクセルを踏み続ける今日この頃。
(蒲田)
【10月13・14日】
 例年行われている山形県のヤングボランティアフェスティバルTO全国(YYV)に、財団から有馬他5名が参加した。今回の参加は、YYVの視察とともに、山形県の高校生ボランティアグループふなっこと千葉県栄町のみつばちクラブとの交流の打ち合わせが目的であった。このYYVは、主役は高校生で、地域で自主的に活動している高校生のボランティアグループが年1回、情報交換を行う場である。昨年は、東北各県に、今年度は全国に向け参加を呼びかけ、5つの都県から高校生の参加者があり、参加者は180名ほどであった。
 今回の特徴は、高校生同士の議論の場が多く持たれたことで、イベント性より、現実的な悩みや情報の交換を重視していた。束京から来た高校生たちの発表後、すぐに山形の高校生のグループが、自分たちもやりたいので教えてほしいと駆け寄ってきた。その真剣な眼差しに、このような情報交換の場を持つことの大切さを改めて感じさせられた。また、ふなっことみつばちクラブの交流の打ち合わせもうまくいき、これから、全国の青少年ボランティアが交流できる環境を整えていくことの必要性を強く感じた。
(有馬)
【10月20日】
 お店番当番や高齢者とのふれあいマンデーなど地域との交流をすすめている小平第六小学校で、お父さんたちと子どもたちの遊び「Papaっとスタンプラリー」が行われた。集まった子どもたち120名余りは思い思いにサッカーゴール、丸太切り、跳び箱、腕ずもう、パソコンでお絵かきなどの17種目のゲームを、お父さんたちに挑戦し、スタンプをもらっていた。
 この催しの名付け、種目選び、ゲーム担当の割り当てはすべてお父さんたち。当日参加したお父さんは90名余で、本当に盛況であった。サラリーマンの社会参加をすすめるきっかけとして、子ども、学校はひとつのヒントになるのではないか。
(吉田洋)
【10月22〜24日】
 警察学校に入学した初任科生に対する教養カリキュラムの中にボランティア教育を組み入れ、ボランティアを実践するように繰り返し働きかけてきたが、埼玉県と千葉県の警察学校でその芽が出て活動が始まっていることを最近の往訪で知った。
 埼玉県警察学校では、2000年6月に同校で講演したのがきっかけで学校長が地元社協の協力を得て車イス体験学習を実施し、これがNHKで放映された。2001年度は学校が車イスと白杖を購入し、独自に校外での体験学習を実施している。地元の社会福祉協議会にもボランティア登録を済ませている。
 また千葉県警察学校でも、2000年5月と2001年6月に同校で講演したのがきっかけで海岸清掃と高齢者施設訪問の2点セットボランティアが開始された。警察等の巨大な組織への働きかけは、きっかけができた後も継続的に粘り強く取り組むことが肝要。上記2例はこの継続的な働きかけが功を奏したもの。今後の展開が楽しみ。
(中村)
【10月31日】
 今月のサッカーさわやか広場は3会場で開催した。町田市の「第二清風苑」と福岡市の「月隈愛心の丘」は初めての開催だったがともに盛大に開催できた。Jリーグは終盤に差し掛かり大事な時期ではあるが、東京ヴェルディ1969及びアビスパ福岡には地域とのふれあい活動を重視し積極的に協力していただいた。Jリーガーもシーズン中ではあるが、お年寄りのため、子どもたちのために積極的にふれあっていただき感謝する次第。
(吉田旭)
NPO支援税制に関する要望書を内閣府に提出
ふれあい社会づくりグループ
【10月7日】
 横浜市青葉区で時間預託制度について講演。30名程度の小規模であったため、助けられ上手・助け上手の基本ゲームを実際にやりつつ、まずは、お互いに知り合うきっかけから。
(奈良)
【10月20日】
 前夜に山形入りして「非営利・高齢者福祉介護サービス活動の支援とその活動を支える人と組織を育てる」集いで、講演と分科会を担当。参加者は、団体を立ち上げたばかりの人や移送サービスを始めたい人、また、すでに法人格を持ちつつ活動している人など様々だったが、久々にインストラクターの柴田、加藤、須田さんらと一緒で夜は楽しくお酒も。最終で帰京。この1か月間でなぜか山形に通うこと3回でした!
(奈良)
【10月25日】
 NPO支援税制に関する有識者会議で、支援税制に関する要望書を内閣府に提出。内容は、認定NPO法人に対する認定要件の緩和やみなし寄付金制度の早期実現など。また、同様の内容を自民党他各政党にも提出の予定。
(久保)
【10月31日】
 9月から介護相談員養成研修会が目白押しで、とうとう、先月号ではふれあいGの活動報告は未掲載という結果に。9、10月で、東京会場前期研修2回、神戸会場前期研修を3回、広島会場前期研修を2回の計7回(うち、福祉自治体ユニット担当が2回)、後期研修を計4回、さらに現任研修を2回という状況で、各会場にパソコンを持ち込んで、次の会場の準備に忙殺されつつ運営していく状況。
(高田、鈴木)
各地のグループホームを訪問 神奈川・福岡
グループホーム推進グループ
【10月12日】
 案内書改訂委員会準備の打ち合わせ。ふれあい型グループホーム案内書の全面改訂に備えて、グループホーム推進委員会の秋山委員(田園生活館)を中心に、午後2時から財団コンピュータ室で打ち合わせをした。次回の改訂委員会での討議の内容、座談会の手はずなどを準備した。
(山村)
【10月24日】
 株式会社サンフォーレ堀井社長の案内で、同社が神奈川県で運営するグループホーム等を「これ横」のメンバーの方々と3軒見学。シニアホーム鵠沼、リーラの家、グループホーム材木座。皆それぞれ特徴があり、それぞれ住みたいところという意見が多かったように思う。堀井社長の、地域のためにつくり続けていきたいというお考えに感銘を受けた。
(鈴木)
【10月27日】
 アビィフィールド日本協会第8回セミナー(青山ウイメンズプラザ)に出席。「在宅ケアとホスピス」(最期まで生活を大切にするために)ということで、三重県立「こころの医療センター」の遠藤太久郎先生の講演があった。この3月にニュージーランドのグループホームとホスピスを見学したおりのスライドを交えて、「死のスタイルの変遷」「病院死の現実」「ホスピスと在宅医療」というような重いテーマを、終始和やかに、明るく説き明かしてくださった。ニュージーランドの風土の中でのグループホームの持つ意味…、個人の尊厳・生活が大切にされ、地元のかかりつけ医とのかかわりや、「精一杯生きて最期は短く、在宅で」ということで、ホスピスはその通過点に過ぎないことを強調された。結局は運営スタッフの育成がポイントになることなど、よい勉強をさせていただいた。
(山村)
【10月29日】
 北九州市のグループホーム「やまびこ」を訪間する。8人の入居者に10人のスタッフで、とても細やかに、さりげなく気配りをされており(介護度1〜5・61〜96歳…女性のみ)、最高齢の方はほとんど寝たきりから、杖なしで歩けるまでに回復されたのを見て、とてもうれしく感じた。また、地域に恩返しをするため、コミュニティーの場所をつくって、元気な方々のグループホームをつくりたいと話しておられたので、できるだけサポートすることを約束した。
(鈴木)
「生命保険修士会」会場に出張
財務グループ
【10月5日】
 堀田さんの講演活動は、このところ年間100回以止全国各地に及びまさに東奔西走の活躍ぶりだが、この日も都内のホテルで催された「生命保険修士会」で講演された。この会は、生命保険のセールスで高い実績を上げておられるベテランの方々の集まりで、世の中の酸いも甘いもわきまえた方々を前に堀田さんも話す内容に苦心されたようだが幸い皆さんの反応は大好評であった。
 ところで、財務グループとしてはこのような機会を捉えて、会場で堀田さんの著書を売らせていただいている。これは財務グループの仕事は単にお金を集めるだけでなく、広く「堀田イズム」「さわやかイズム」を知っていただくことが大事と思うからで、この日も70冊程持ち込んだところ何とー冊残さず完売となり驚いてしまった。
 会員の皆様に改めて厚くお礼申し上げる次第だが、売り子の面々もそれぞれが元営業マン出身だけに久しぶりに大満悦の日であった。
(大竹)
都民税(均等割)免除決定通知書届く
財団運営グループ
【10月25日】
 4月18日付にて港都税事務所へ都民税(均等割)免除申請書を提出し、その後12年度決算書を届けてその決定を待っていたところ、申請どおり公益法人であり、かつ収益事業は行っていないとして9月19日付で免除決定された旨の通知書が届いた。 財団にとっては貴重なお金である。
(平山)
事務所だより
●「やったッ」とニッコリするのはふれあいGの(た)(す)両女史。パソコンに携帯電話をつないでメールの送受信が可能になった瞬間の出来事。ただでさえ会場設営・運営から講師への対応などの他に、先々の研修会の準備に忙殺される移動事務所はてんやわんやなのに、メールのお蔭で、もっと忙しくなるのも目に見えてるけどネ…。そして、後方支援は財団に残る(く)女史。いずれもかそけき体躯ながら、ふれあいGのおばさんパワーは心強い軍団ヨ!(な)








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