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さわやか活動報告ニュース&にゅーす
活動日記(抄) 〈2001年9月1日〜9月30日〉
 
「新しい時代―楽しくチャレンジ」
地域たすけあい研修会in大口
組織づくり支援グループ
インストラクター候補者研修会を東京で開催
 
【9月5日】
 平塚市の平塚郵便局会議室にて「地域通貨実践講座」を開催。平塚市と平塚市社会福祉協議会からの呼びかけで、市内から約70名が参加した。地域通貨の概略説明から始まり、ふれあいゲームキットの「助けられ上手・助け上手体験ゲーム」、続いて「通帳タイプ体験ゲーム」を行う。ゲーム終了後、参加者から出された感想では、「小・中学生も含めた多世代層の参加が必要」「地域の特性を生かした協議会を設立しては」「各サービスについて交換基準を設けた方が交換しやすい」など、地域通貨が循環するためのアイデアも多く出された。参加者からのアンケートでは、「今後地域通貨を始めてみたい」といった回答もあり、地域通貨で助け合いの芽が育つことを期待したい。 (松宮)
 
【9月8日】
 日本自転車振興会補助事業として、「地域たすけあい研惨会inおおぐち」を大口町健康文化センターにおいて開催。約70名が参加。午前は、コミュニティ・サポートセンター神戸理事長の中村順子さんが「新しい時代―楽しくチャレンジ」と題し、近隣コミュニティづくりについて、震災復興の経験談を交えて講演。午後は、子育て支援・在宅福祉サービス・移送サービス・その他地域活動の分科会に分かれて受講。デイサービスに興味を持った方が数名おり、団体立ち上げが待ちどおしい。参加されたインストラクターの皆様、ご苦労様でした。 (木原)
 
【9月9日】
 前橋・高崎地域通貨研究会で行われている地域通貨「ありがとう」の第3回地域通貨循環実験説明会に講師として参加、地域通貨の全般的な話の後に、グループだんだんの活動ビデオを鑑賞。その後「助けられ上手・助け上手体験ゲーム」を「ありがとう」券を使って実施。ゲームの終了後に参加者の方々で感想や意見交換をしていただき、それを模造紙に書いて各グループが発表。「自分の得意な分野で活動ができる」「人を思いやる気持ちが育つ」などゲームを通して地域通貨が体験できたことで、地域通貨がより身近に感じていただけたと思う。その日、新たに「ありがとう」の仲間が9名誕生した。 (石井)
 
【9月18日〜19日】
 日本自転車振興会補助事業として、インストラクター候補者研修会を東京青山で開催。全国から34名の方が参加。研修は、基調講演として堀田理事長より「さわやかインストラクターとは」と題し、その役割を確認。また、午後は木原孝久氏より近隣助け合い活動について講義と、財団各グループリーダーより事業説明をした。
 翌日は、現任インストラクターより、インストラクターの役割についての話と、地域たすけあい研修を組み立てるワークショップが行われた。 (木原)
 
【9月25日】
 第3回平塚市モデル事業の実施。4つのグループに分かれて、花水地区の課題を話し合い、KJ法を用いて分類を整理する。結果、たくさんの地域課題が発表され、次回ランキングを用いてグループ別に課題を分ける予定。地域の関心が高い方々で、時間ギリギリまでディスカッションしている姿がとても印象的でした。 (木原)
 
【9月27日】
 東友会関東支部ボランティア部会理事会にて、地域通貨のふれあいゲームキットの紹介とビデオを交えながら地域通貨の概要について説明を行った。東友会とは東海銀行を退職された方々の集まりで、ボランティア部会のメンバーは様々なNPO、施設などでボランティアとして活躍されている。ここでは以前から「ふれあいボランティアシール」を使ってボランティア活動を記録されており、お互いが「助けられる側」と「助ける側」両方になって助け合える地域通貨への関心も高い。
出席者の中にすでに地域通貨を実践されている方もあり(地域通貨「善」)、今後ここ東友会でも新しい展開が見られるか大変楽しみ。 (松宮)
 
各地で介護相談員養成研修会・現任研修会
 広島 神戸 東京
自治体プロジェクト
【9月11・16日】
 11日広島、16日神戸の介護相談員養成研修会に参加。奈良、京都、愛媛県等からの参加者が多かった。民生委員が多いが、民生委員とボランティアの組み合わせもある。3割ほどの自治体が公募し、介護・子育て・まちづくりに関係している方々も参加している。情報交流会では、10くらいの自治体の取り組みを簡単に発表し、参加者が自分の市町村の参考にしている。 (和久井)
 
【9月26〜27日】
 介護相談員現任研修会東京(2000年度終了者)では、[1] 相談員の役割 [2] サービス提供者・利用者の姿勢 [3] 地域ネットワークのグループワーク、などを行った。今後介護相談員が地域に浸透していくことで、地域ネットワークの必要性がさらに認識されていくと思う。 (和久井)
 
住友生命社会福祉事業団からの助成について役員会で報告
地域協同推進プロジェクト
千葉県版 地域協同シンポの準備会スタート
 
【9月10日】
 千葉県社会福祉協議会の会議室で、12月に予定の地域協同推進シンポジウム(千葉)の第1回準備会。「地域協同」の名にふさわしく、NPO「青葉台さわやか」の山田治男代表のほか、地域の社協(千葉県地域福祉部・香取参事)、生協(ケアグループあいの手・永桶代表)、JA(千葉中央会・村田副調査役)が準備メンバーに加わってくださったので多彩で強力な顔ぶれとなった。「千葉県たすけあい連絡会」を軸とするこのシンポジウムをきっかけに、千葉県下の横の連携をさらに強化し、新しいふれあい社会を実現したいという思いはひとつで大変心強い。 (丹)
 
【9月17日】
 第21回理事会・評議員会。主な議題の一つが、去る5月、住友生命社会福祉事業団から当財団への助成が実現し、地域協同推進、地域通貨普及などの事業に予算の裏付けができたので、これを財団の予算・事業計画に反映するもの。担当の地域協同推進プロジェクトの関係についてご説明し、ご了解を得た。
 内容は、各地で順次、地域協同推進シンポジウムを開催していくというのが骨子。各地の皆さんのご協力を得ながら、どれだけ充実した内容にしていけるかが課題。 (丹)
 
【9月26日】
 南足柄市社会福祉協議会を訪問。鈴木哲夫事務局長、水林節子主任主事とお会いし、インストラクターの白石孝徳、島津禮子、真壁寿夫の皆さんとともに、当地での地域たすけあい研修会について打ち合わせ。途中から、南足柄ボランティア協会の大石恵子会長も参加してくださった。
 金時山の麓、小田原市からも遠くなく落ち着いた町並みのこの南足柄市は、ボランティアによる支え合いにふさわしい温かな雰囲気に包まれている。来年2月ごろを予定の研修会が楽しみである。 (丹)
 
学芸大の学生76名が小平第2小を訪問
当財団の社会貢献教育理念を講演
社会参加システム推進グループ
全国ボランティアフェスティバルかながわで「サッカーさわやか広場」を開催
 
【9月13日】
 教育職員免許法の改正により新設された教職入門という教科の一環として、東京学芸大学の2年生76名が、山下敏夫先生が校長を務める東京都小平市立小平第2小学校を訪問し、先生方の話を聞くという。さわやか福祉財団も学生たちに話をする機会をいただいた。
 東京学芸大学は教員養成課程中心の大学で、毎年多くの教員を輩出する大学である。今年度から教職を希望する学生は、福祉現場での体験も必修になり、大変よい傾向になってきている。小平市では、小学校3校、中学校1校が教職を希望する大学生を受け入れた。小平市で選ばれた小学校はいずれも福祉教育に熱心な学校で、これからもそういうところで体験学習をしてほしいと思う。財団から参加した私は、学生たちに社会貢献教育の必要性と子どもたちに「ゆめ」を持たせてほしいということ、地域と協力して教育を進めてほしいということの3つを期待を込めてお話しした。このような、チャンスをくださった山下校長先生に大変感謝の一日であった。 (有馬)
 
【9月16日】
 富山県高岡市・坂下町商店街を取材。地元の高校生が1日店長を体験した。小学生によるロックソーランの団体演技あり、素人チンドン屋ありの商店街をあげてのイベントであった。坂下町商店街は、高岡大仏の参道にあたり、かつてはお参りの人々でにぎわったそうだが、現在では衰退の一途をたどっている。商店街の活性化を地域のまちづくりとして考え、空き店舖を利用した高齢者の憩いの場づくりをはじめ、近隣の学校の参加も呼びかけるなど、商店会からの働きかけがどんどん広がりを見せ始めている。まさに学校勝手連というべき動きがあるということで、詳しくは新年号の特集記事に掲載の予定。 (川尻)
 
【9月23日】
 第10回全国ボランティアフェスティバルかながわの参加事業の一つとして、「サッカーさわやか広場」を開催した。会場は横浜ラポール(身障者総合体育施設)体育館のため、お年寄りに来ていただき開催した。ご案内・誘導は日産自動車社員ボランティア24名にお願いし、親切で丁寧なもてなしのお陰で、事故もなくお年寄り30名の皆様が一様に楽しい時間を過ごすことができた。また、Jリーグ横浜F・マリノスの数馬選手、後藤選手の妙技に会場は拍手喝釆、大いに盛り上がり、飛び入り参加のメニューもあり、観覧の皆様も楽しんでいただき、成功裡に終了した。 (吉田旭)
 
【9月24日】
 愛知県豊川市の青年会議所の卒業生が中心になって1999年に立ち上げた穂の国まちづくりネットのNPO法人格認証記念式典に出席。市当局からの委託事業も受託できるレベルにまで活動が充実してきたことは誠にご同慶の至り。今後、財団が取り組んでいる勤労者マルチライフ支援事業の受け皿としても大いに期待できる。 (蒲田)
 
【9月25日】
 高齢者への福祉ボランティア活動が活発な黒部市のYKK株式会社労働組合を訪問し、課題などを話し合った。また、黒部市、魚津市、滑川市の教育委員会に児童がこの地域の高齢者と手紙の交流を始めるよう、手紙交流の実例や方法を説明し、同社の社友会にも協力をお願いした。 (中村)
 
【9月26日】
 地域で障害児の余暇支援を考える「障害児の地域参加を支えるしくみづくり」研究委員会が行われた。神奈川県教委の呼びかけで、教育、福祉、行政の三者が地域で障害児の余暇支援についてそれぞれの立場で何ができるかを検討するこの会議も今年度3回を数える。参加養護学校の報告をもとに、障害児を支えるボランティアが少ない現状や同世代の高校生にボランティアを広げる方策等について、活発な討議が行われた。 (悪原)
 
【9月28日】
 茨城県経営者協会と茨城NPOセンター・コモンズの共催の第4回「企業とNPOのパートナーシップを考えるフォーラム」に参加した。NPO6団体から、里山での子どもとのふれあいや自然観察、花と緑で飾るまちづくり、障害者作業所の経営や販売指導、パソコンボランティアなど勤労者に参加してほしい活動内容が紹介された。その後参加者45名が4分科会に分かれて、企業人ができる活動や、企業としてどうサポートできるかが討議された。
 勤労者マルチライフ支援事業は、勤労者に、より多くのメニューを整備する一方、勤労者が実際に参加することをどう進めたらよいか、まだ緒についたばかりである。 (吉田洋)
 
ふれあい型グループホーム推進委員会
案内書の全面改訂準備の詳細打ち合わせ
グループホーム推進グループ
「共生型すまい全国ネット」の部会が活発に
 
【9月3・14・25日】
 「共生型すまい全国ネット」の部会が活発に行われている。地域推進部会では、共生型すまいのチェックリストの作成など、入居したい人、立ち上げ・運営したい人との接点づくりや、具体的に茨城県で勉強会を発足するなど、部会を重ねて活動の場を拡げている。 (鈴木)
 
【9月6・13・27日】
 東京・東村山市立秋津公民館で「終の住処はどこに」のテーマで、市民講座が始まり、毎週木曜日の午後に参加。まず9月6日は、財団の和久井氏が、子や孫に頼らない共生の住まいについての、財団としての主張や考え方について話し、グループホームについての大まかな感じを皆さんにつかんでいただけたと思う。
 13日は、グループハウス「さくら」のオーナー小川志津子氏。皆で暮らして8年目の「さくら」について、入居の方たちの生き生きとした生活ぶりを具体的に述べられ、「第二さくら」を駅から2分のところに、会社の家族寮を改築して建設中であること、そして、いろいろな意味で、今とても楽しいと話をされたことが印象的であった。
 27日は共生住宅「しずか村」オーナーの小野博義氏。静岡「みかんの里」での楽しい晴耕雨読を共同で行っている話をされ、皆の興味を大いに引いたようであった。 (鈴木)
 
【9月14日】
 ふれあい型グループホーム推進委員会の企画委員会を午後1時から財団コンピュータ室で開催。1つめの議題はふれあい型グループホーム案内書の全面改訂準備について。グループホーム推進委員会の秋山委員(田園生活館)を中心に、主として「個住から共住へ」というテーマをどのようにクローズアップするか、各委員から意見が出された。具体的には、「将来、こんなグループホームに住んでみたい」という視点に立って、座談形式で意見交換をしたり、各界高齢者に取材することなど、グループホーム案内書改訂の具体的方策について論議された。
 2つめの課題は「共生型すまい」全国ネットについて。事務局(鈴木)からその後の状況について報告があった。 (山村)
 
【9月20日】
 グループホームがテーマということで、地域協同推進プロジェクトがすすめている横浜の連携事例「これ横」に初めて出席する。グループホームを各所で経営する株式会社サンフォーレ堀井村長の講演で、高齢の方々に対するやさしさがやはり一番大切であり、「これ横」の最終目標が「愛」であることが確認でき、とても有意義な集まりと思えた。私の住む千葉県でも、これからこのような運動が展開していければ良いと思った。 (鈴木)
 
【9月26日】
 「共生型すまい全国ネット」の調査研究部会開催。毎回20〜30名の参加があり、住まい型の定義や分類など、きめ細かな調査を行っている。特に障害者向けのグループホームについての関心が大きいように感じられるが、また当財団の案内書を教科書に、根本から勉強していくことを決定した。 (鈴木)
 
群馬県社協
50周年シンポにパネリスト参加
渉外代表
【9月2日】
 群馬県社会福祉協議会50周年シンポジウム「社協の夢を語る」にパネリストとして参加した。2000年社会福祉法の施行により、社協が住民の立場で地域福祉を推進する民間団体であることが明文化された。また、介護保険事業として県下88社協が参加し住民の支持を得ていることを評価した。そして社協が、真に利用者の視点で活動し、行政に住民の声を政策提言する体質になり、評価は行政ではなく住民がすることを主張した。共同募金も法に基づき社会福祉施設以外に、ボランティア、NPOに配付する要望もあった。 (和久井)
 
【9月20日】
 愛媛県・県民環境部を訪問。2000年度「県民による地域社会づくり懇談会」の提言による県政の推進について意見交換する。条例にはならず指針に具体化されている。地域づくりは県民がパートナーとなる。県民公益活動支援は介護予防生活支援事業等で実施。地域通貨モデル事業とシステム化等が推進されている。保健福祉部では、介護相談員事業の評価が高く、今年度県下より多くの市町村が参加している。施設側も歓迎している。 (和久井)
 
トヨタ自動車さんが法人会員に
財務グループ
【9月28日】
 トヨタ自動車(株)さんがこのほど「さわやかパートナー」として入会してくださった。トヨタさんは、独自に「トヨタ財団」を通じて旧くから多大な社会貢献をしてこられたことでも有名だが、それだけに個別の財団や団体が直接ご支援いただけるケースは少なく、私共も何度かお願いはしていたもののいわば高嶺の存在であった。それがこの度、念願がかなって「さわやかパートナー」として力強い味方になってくださった訳で、本当にうれしくありがたいことと感激している。
 私どもの財団には地域で地道に事業を営んでおられる中小規模の会社さんから、世界にその名が通る数多くの大企業さんまで幅広く法人会員としてご支援を寄せてくださり、かねがね私共の誇りとするところ。財団の信用も数段高まった思いがする。 (竹谷)
 
第21回理事会・評議員会開催
財団運営グループ
【9月17日】
 日本船舶振興会及び日本自転車振興会に対して2002年度(平成14年度)の補助金申請を行うにあたって、事業計画とこれに伴う収支予算を承認するため、第21回理事会・評議員会を法曹会館(東京・霞が関)で開催した。
 当日は、広報・企画事業(高齢者のためのボランティア普及啓発活動)及び組織づくり支援事業(ボランティア活動団体の新設・運営のための支援事業)について、それぞれ清水グループリーダーと木原グループリーダーから具体的な計画内容に関する説明がなされ、これに対して各理事・評議員の質疑応答があり、原案どおり承認された。 (森)
 
 
事務所だより
●サッカーさわやか広場への初ボランティアに燃えるのは (お) 嬢。遅刻気味を挽回しようと東京駅から「ひかり」に乗車したものの列車は目指す新横浜を見事に通過。「次の停車駅はナゴヤです」。で、そんな窮状をケータイで知った (か) 女史は、ついにヤッタゼ!とばかりホーッホッホと高笑い。何でも日頃は (お) 嬢に厳しく諸行状をチェックされる身。一方 (お) 嬢も次なる巻き返しを狙ってチェックに磨きが…。どうなる、この戦い!?








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