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さわやか活動報告ニュース&にゅーす
活動日記(抄)〈2001年7月1日〜7月31日〉
全国のさわやかインストラクターが一堂に フォローアップ研修
地域通貨で地域にふれあいを 委員会開催
組織づくり支援グループ
【7月5〜7日】
 日本自転車振興会の補助事業として、毎年恒例のさわやかインストラクターの資質向上を目的としたフォローアップ研修会を東京(会場・大森東急イン、日立インフォメーションアカデミー)で行った。全インストラクター77名中、62名が参加し、団体の新設と運営における現在の問題点や新しい進め方などについて研修。運営の問題点として、「移送サービス」「N PO法人の会計や労務」「介護保険」が挙げられた。これは草の根団体が直面している問題であり、熱心に質疑応答が行われた。また、今年度からの新しい取り組みである「ふれあい活動実践研修会」や「地域通貨キットを使った近隣助け合い活動の進め方」などについても研修した。
 年々インストラクター自身がレベルアップしており、皆さん意欲的でとても活気ある3日間となった。ますます力を付けたインストラクターが様々な手法を使って、「新しいふれあい社会」を目指して助け合いを広げるために活躍することが期待される。
(鶴山)
【7月23・26日】
 23日に「これからの福祉を考える会(横浜)」、26日に「生活彩業フォーラム」の中で、地域通貨出前研修会を実施。参加した皆さんは「助けられ上手・助け上手ゲーム」を通じて、地域通貨が流通する基盤になる「助け合う」ことの大切さを実感するとともに、自分の地域のことを振り返るきっかけになったようであった。ゲームを体験された方々の地域に、助け合いの種が播かれ、芽が出ることを楽しみにしています。
(鳥海)
【7月23日】
 「地域支え合いシステムづくりのためのツール作成事業・キット作成委員会」を財団会議室にて開く。今年度は「ふれあい・支え合いのきっかけづくり 地域通貨・手引書」及び「ふれあいゲームキット」を用いて地域通貨の指導者養成研修会を開催するため、研修会のプログラムとテキストの内容を検討した。委員の方々の豊富な経験と知識を結集し、地域通貨の仕組みから運営の方法まで、内容の充実した研修会が期待できそうだ。研修会は10月と11月、東京と大阪において開催する予定。
(松宮)
「これからの福祉を考える会(横浜)」で地域通貨体験ゲーム
「花水地区福祉コミュニティづくり」平塚でシンポジウム
地域協同推進プロジェクト
【7月3日】
 千葉県四街道市のNPO法人たすけあいの会 ふきのとう代表の國生美南子さんを訪ね、地域協同の現状についてお話を伺った。千葉県には、市町村社協、生協、JA(農協)、そして草の根の市民互助団体など、地域で介護や助け合い活動を行う約70団体が参加する「たすけあい連絡会」というネットワーク組織があり、全体での学習会や県内を4つのブロックに分けての研修会などが行われている。「自分の団体の活動を客観的に見られること」「コーディネートの手法やリスクマネジメントなど、お互いに学んだり情報交換を行うことで、サービスの向上につながっている実感があること」―國生さんは、現場を抱える団体がこうした場を持つことの意味をこのように語ってくれた。
 また、長く続いている背景には、事務局としての役割を県社会福祉協議会が担ってくれていることが大きいとのことも。何が団体の活動を結び付けるのか、緩やかにきめ細かく連携が続いていく要素は何か。「たすけあい連絡会」からヒントをいただいたように感じた。
(世古口)
【7月18日】
 富山市。JA富山中央会による「JA助けあい活動組織代表者会議」に出席。公民館を使った巡回型宅老所など、注目される活動も多いが、介護保険参人で助け合い活動から中心ヘルパーが抜けた穴をどう埋めて活性化するかは、共通の悩み。対策としては近隣型の助け合いでよく言われるように、ボランティアによる助け合いにはやはり日常のふれあいが基本と実感。そのためにも地域通貨を具体的な手段として使ってみましょうとPR。
 続いて、富山市役所、富山市社会福祉協議会、富山県社会福祉協議会などを訪問し、地域でのネットワークづくりへのお力添えをお願い。折からの雷雨の中、市の市民生活相談課長の平井丈夫さんにはご紹介やご案内などの労をとっていただき心から感謝。
(丹)
【7月23日】
 「これからの福祉を考える会(横浜)」(「これ横」)に出席。今回の話題提供は当財団から。地域通貨担当者のメンバーにお願いして、みんなで「助けられ上手・助け上手体験ゲーム」を体験した。地域で実際に助け合い活動をしている人、介護保険と枠外の両方の活動をしている人、施設で介護にかかわっている人、行政の職員など様々な人が集まる「これ横」だけに、受け止め方も様々だったが、助け合い、特に助けられ上手になることの大切さを見直すきっかけとなった。
(世古口)
【7月24日】
 神奈川県平塚市「花水地区福祉コミュニティづくり」事業のスタートシンポジウムに出席した。これを呼び水に、ワーキンググループヘの参加を呼びかけようという企画で、基調講演は当財団の堀田理事長。「ふれあいボランティアで地域が変わる!」と題した講演の中で、地域通貨を使った助け合い活動から子育て支援まで、具体的な事例が挙げられ、参加者から「自分の地域でもやってみたい」という反響があった。
 続いて、地元花水地区で助け合い活動等を行っている団体によるパネルディスカッション。コーディネーターはNPO法人ふれあいドリーム(横浜市戸塚区)の島津禮子さん。身近な地域での活動が紹介されるとともに、「一歩を踏み出そう」と参加が呼びかけられた。
 シンポジウムは、今後につながる盛り上がりを感じつつ終わったが、これからが本番。ワーキンググループがどのように地域の資源や課題を見いだし、地域ネットワークがどのように広がるのか、そして活動の成果がいかに地域福祉計画や施策に生かされるのか、関心は尽きない。できる限り応援していきたいと思う。
(世古口)
日経連主催のPM会議に出席 勤労者マルチライフ支援事業
公開フォーラム 地域で育てよう!すこやかな子どもに 参加
社会参加システム推進グループ
【7月11日】
 今、財団が精力的に進めている事業の一つに勤労者マルチライフ支援事業(財団内ではこれを勤マルと略している)があることはご存じの通り(本誌5月号「巻頭言」参照)。
 本事業は本年4月に始まったが、ボランティアやNPOについて必ずしも十分な知識を持っていない企業経営者の方々にその意義を理解してもらうためのカギを握っているのは経営者協会のプロジェクトマネジャー(PM)。このPMに、必要な知識を吸収し、地元の企業経営者に働きかけていただくことが肝要。そんな観点から日経連が開催のPM会議に財団の担当者4名が、オブザーバー参加した。
 ある地域のPMが、「直感的には面白い事業と思うが、経営者を説得する論理的な組み立てはもちろん、経営者及び担当者がその気になるような具体的かつ魅力的な取り組み事例の提示が必要」と発言されていたが、事業の成否はまさにこの点にかかっているといっても過言ではない。小生のように左脳はそれなりに鍛えてきたが、右脳の鍛錬を怠ってきた(今更、努力しても無駄?)人間にとってはまさに試練のとき来るの感を免れず。「読者の皆様、良い知恵があれば、貸してください」
(蒲田)
【7月12日】
 某電機メーカーの50歳代の社員を対象とした「ライフプラン研修会」を聴講した。定年後のライフプランは、50歳代に立てて今から着手するようにとの1日研修会である。「定年後、会社の仕事がなくなった後には、社会的生活は地域社会やボランティア活動が大切。個人的生活の家族や余暇活動とともに、会社の仕事以外のことを、今から準備することが大事だ。定年になってからでは遅い」と会社人間にとって大きな刺激。このような研修会に触発されて、中高年の勤労者が地域に目を向けボランティア活動に参加する人が増えることを期待したい。また、今進められている厚生労働省の「勤労者マルチライフ支援事業」が多くの勤労者のボランティア活動参加に役立つように努めたい。
(吉田洋)
【7月14・15日】
 14日、東京都小平市立小平第二小学校で、青少年対策二小地区委員会が中心になって例年実施している校庭での子どもキャンプが開催された。ピーク時には参加者が800人にもなる盛況振りであった。保護者や地域の人とのテント張りや飯ごう炊さん、校長が火の神になってのキャンプファイア、地域の人が熱演してのお化け大会。翌日は、財団が紹介した神奈川県災害救助犬協会の渡辺登志男さんをはじめ4名の方が災害の恐ろしさ、救助犬の大切さなどを子どもたちに指導するとともに、救助犬と子どもたちとのふれあい活動を行った。子どもたちを地域の大人みんなで育てる社会づくりを進めていきたいと思う2日間であった。
(有馬)
【7月25日】
 公開フォーラム「地域で育てよう!すこやかな子ども」(小平市教育委員会・小平市社会福祉協議会・東京ボランティア市民活動センター主催)に参加。都立小平養護学校の冷房完備された新築の体育館で、北は北海道、南は沖縄までの教員、福祉関係者、地域の方々約100名が集まり、事例報告、パネルディスカッションが行われた。総合的な学習の時間に向けて地域と教師に期待するという小平市教育長の熱弁をはじめ、養護学校長、小学校長による地域の教育力を生かした学校経営についての事例発表など、地域社会の中でどのように子どもを育てていくのか、地域がどのように教育にかかわっていくのか熱心な討論が交わされた。
(悪原)
【7月31日】
 7月29日から5日間、稲城市のよみうりランドサッカーグラウンド(東京ヴェルデイ19 69のホームグラウンド)で開催された全国少年サッカー大会を観戦。今年春のサッカーさわやか広場に参加した少年チームが2チーム晴れの舞台に登場した。出場したのは福岡県行橋市の稗田MFCと愛媛県松山市の帝人サッカースクールジュニアチームである。各県の厳しい予選を勝ち抜いた少年たちは堂々と頼もしく見えた。勝敗よりもこの大舞台で戦った経験が、子どもたちを一回りも二回りも大きく成長させるものと確信し、うれしかった。
(吉田旭)
今秋と来春に国際シンポ 高連協
渉外代表
【7月12日】
 高齢社会NGO連携協議会(高連協)の役員会が開催される。高連協を舞台にした国際会議・シンポジウムに参加する機会が生まれる。一つは10月6日に内閣府とエイジング総合研究センターの共催で「国際シンポジウム」がイイノホールで高連協の協力により開催。高連協代表堀田力の基調講演「高齢社会への対応―日本人の認識と行動」と欧州・韓国代表等の討論がある。もう一つ、20 02年4月には、国連主催の第2回「高齢化に関する世界会議」がスペイン・マドリッドで開催される。高連協は堀田代表他で参加する予定です。
(和久井)
岩手・青森を訪問
助け合い活動の現状と今後について意見交換
自治体プロジェクト
【7月2日】
 岩手県の長寿社会課、地域福祉課、地域振興部企画室、福祉総合相談センターを訪問。盛岡で内閣府・県共催のボランティア国際年イベントが行われた。福祉総合相談センターのスタッフは、ボランティア活動推進の行政の役割は「ほめる」「そっと背中を押すこと」と話す。また郡部では、介護保険事業が助成金なしで採算が取れている社協が出てきた。次いで、盛岡市の高齢福祉課、市民課へ赴き、今後の介護相談員研修と地域ケアネットワークに関して意見交換する。
(和久井)
【7月3日】
 青森県の高齢福祉政策課、農林水産政策課、環境文化政策課を訪問。また青森県・教育委員会生涯学習課も訪問した。県教委ではボランティア国際年メッセージカード学校企画について意見交換する。ボランティア体験活動の導入で財団が協力した県立平内高校は、ボランティア模範校として活躍している。
(和久井)
インストラクターにNPO支援税制の概要を説明
助け合い活動・介護保険事業の実態把握調査実施
ふれあい社会づくりグループ
【7月5日】
 インストラクターフォローアップ研修会で、NPO支援税制について、特に認定要件についての説明を行うため、前日にそのペーパーづくりに追われた。さて、難解な認定要件。特にパブリック・サポート・テストといわれる3分の1要件は、どれだけインストラクターの人たちに理解していただけたのやら。
(奈良)
【7月29日】
 在宅福祉サービス預託団体連絡会(略称「福祉預託連」)研修会にオブザーバー参加するため大阪まで。16団体が参加しており、互いの違いと差を認め合い、チケットの共通化によって、時間預託の流通化も図れないか、という提案で、ワーキング部会を設けて検討していくこととなったが、今後の方向性に注目したいところ。
(奈良)
【7月31日】
 助け合い活動や介護保険事業を行っている市民団体・NPO法人の活動実態を把握し、税制改正要望に反映させていきたいとして、そのための調査票作成や依頼、データ集計などで忙殺。団体の皆様からは「この忙しいのに!」「いくつもアンケートが来て」と文句を言われつつ、処理をする身もツライヨ、とぐすんとするスタッフたち。
(久保)
推進委員会開催 「全国ネット」も着々と
グループホーム推進グループ
【7月13日】
 午後2時から、財団コンピュータ室で、ふれあい型グループホーム推進委員会が催された。秋山委員を座長に、今井、長島、夏目、平野、前田各委員全員と、財団からリーダー神谷と鈴木、山村が参加。課題としては[1]グループホーム案内書「「ふれあい型」グループホーム推進に向けて」の検討・反省。次の改訂に関する基本姿勢の確認。[2]「共生型すまい」全国ネットに関する経過報告(鈴木)など。
(山村)
【7月16日】
 「共生型すまい全国ネット」の常任世話人会が開催され、各5部会の現状と将来に向けての活動方針について話し合いが行われ、ニュースレターの発行・ホームページの立ち上げなど着実に歩んでいることが確認され、今後もいろいろな情報を捉えつつ進んでいくという方針について真剣な対応が行われた。
(鈴木)
【7月29日】
 全国痴呆型高齢者グループホーム協会主催のグループホーム運営に関する研修会に出席。運営者、管理者、スタッフがバラバラに研修を受けても一体感をつくることにならないので一緒に参加すること。又、全人格で痴呆に向き合って行くケアが大切であることを再認識した。
(鈴木)
思恩忌開催 7月17日〜19日
広報・企画グループ
【7月16日】
 翌17日から19日までの予定で行う思恩忌の準備を夕方5時過ぎから。今回は事前の花材準備から活けるところまでほとんどすべてを社会参加Gの蒲田さんの奥様がボランティアとして担当してくださった。その他の準備などは各Gにも「助けて」とお願いして、見事な飾り付けが完成した。我が広報G3名はその周りをうろちょろしてひたすら掃除(本誌8月号付録版参照)。
(清水)
【7月17日】
 芝パークホテルで「さぁ、言おう」のさわやか対談を収録。ゲストのお二方が実際にそこに暮らされているグループホームの話だけに興味深い話が続々。本誌対談ページ(P4〜)をぜひご覧ください。
(清水)
【7月25日】
 「さぁ、言おう」8月号最終直し(色校正)について担当のデザイナーさん、印刷会社さんと打ち合わせ。研修生の身でありながら、図々しくも鉄壁の広報・企画グループに参入し、期限付きで編集を担当した。「さぁ、言おう」の記事はどれもこれも感心するものばかり。校正しながらつい読んでしまい、感動して溢れる涙をぬぐいながらということもあった。鬼編集長の厳しくも温かい指導のもと、9月号までが最後の仕事となる。他グループに嫁入りした後は記名入りの記事を書かせてもらえないかと密かに企んでいる。
(川尻)
ご遺贈いただいた方々に感謝…
財務グループ
【7月13日】
 例年のことながら、東京・渋谷区広尾にあるお寺に故山路鈴子さんのお墓参りをする。
 山路さんは、平成7年78歳でお亡くなりになるに際して遺言によって遺産−億円余を財団にご寄付くださった方で、財団はその資金を「山路基金」として使途を特定して活用させていただいてきた。
 各地のボランティアグループに無料でお頒けしたパソコンや、「緊急援助資金」としてご利用いただいている資金がそれで、財団の事業への貢献度は計り知れないものがある。墓前にこの1年の財団の活動報告かたがた改めてお礼を申し上げた次第。
 遺言によって遺産をご寄付いただいたもう1人の方、女優でエッセイストの故沢村貞子さんのお墓参りもするところだが、こちらはご遺志により相模湾に散骨されて、お参りするお墓が無い。7月17日〜19日財団内で催される「思恩忌」(しおんき)に飾られた遺影にお参りをするばかりである。
(高野)
事務所だより
●任意団体時代を含めてこの11月で10周年、思い起こせばとてもひと言では表せないが、事務局体制も数年前よりは充実(ただし評価は会員他の皆様)。事務局長公募、その役割を内務・外務事務に。また総務財務体制充実や内部の連携化を図ってのグループ制等々…。
●人の入れ替わりを含め、ある意味ではこの1年が総括と新展開を打ち出す時。時流にアンテナを張り、学びつつ展開する時期が到来。
●そう思う矢先の理事長の更なる檄が…。アッチャー!(な)








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