さわやか活動報告ニュース&にゅーす
活動日記(抄)(2001年3月1日〜3月31日)
北海道 秋田 京都で助け合いに向けた研修会
新インストラクター誕生 18名に委嘱状
組織づくり支援グループ
【3月1日】
北海道釧路市で「地域たすけあい研修会in釧路」が参加者87名を得て開催された。実施運営は「地域たすけあいサービス青空」。午前中は北海道釧路支庁社会福祉課主幹星野厚さんと市民互助団体全国協議会事務局長田中尚輝さんの講演。田中さんの「介護保険だけでは本当に心豊かな生活は送れない。心の安心を届けるのがNPO」という話に参加者は大きな刺激を受けていた。そして、静岡県袋井市のインストラクター稲葉ゆり子さん(「たすけあい遠州」代表)が活動報告。年代に関係なく活動地域の人々が「ただいま」と帰ることのできる家として展開を始めた「もうひとつの家」。そこでの事例を中心に発表。94歳の男性と4歳の女の子のふれあいの様子などを聞き、参加者の胸に温かい思いが広がったようでもあった。
釧路管内に「たすけあい遠州」のような助け合いが広がればとの思いから、稲葉さんを「ぜひに」と講師に招いたのが「青空」の代表鍵政弘子さん(さわやかインストラクター)。また、今回の研修会開催に際しては北海道社会福祉協議会釧路地区事務所長の津呂宇諸さんに多大な協力をいただいた。なお参加者中36名は地元の介護福祉士育成の専門学校日栄学園の学生さんたちであった。助け合い活動に対する若い皆さんの熱い思いも感じられた
(八谷)
【3月3日】
京都府大宮町(会場・アグリセンター大宮)にて、「地域たすけあい研修会」を参加者47名を迎え開催。地元のホームヘルパー研修の受講生も多く見られたが、資格を得たものの何をしてよいのかわからないという状況の中で、実際の活動に結び付けていきたいというのが主な狙いであった。基調講演・地域団体の活動紹介・地域別分科会を通じて、「小さな事からでも地域で何かを始めよう」という意識が高まり、近隣の助け合いから始めたいという思いが、アンケートの回答に反映されている。
今後の具体的な活動への糸口が見えてきたような、非常に活発な分科会となった。参加者の間でお互いの顔が見えているということが、活動を始めるきっかけにも結び付きやすかったようである。また、地域で組織として立ち上がりそうなグループもいくつか出てきたようであり、財団からも積極的に支援していきたい。
(松宮)
【3月8〜10日】
2000年度(平成12年度)のインストラクター委嘱研修会とインストラクター会議が東京にて行われた。全インストラクターが見守る中、新インストラクター18名に、堀田理事長から握手とともに委嘱状が手渡され、皆、決意を新たにしていた。その後、全インストラクターによるブロック会議が行われ、今年度の地域たすけあい研修会の計画等の話し合いが活発に行われた。また、昨年に引き続き、パソコン学習会を行い、皆熱心に受講していた。今年度は、インターネットにより戦略的に研修会を企画できるシステムを取り入れ、新しいふれあい社会づくりに精力的に取り組んでいきたいと思う。
(鶴山)
【3月14日】
秋田県社会福祉会館において、「地域たすけあい研修会秋田」が行われ、78名が参加。午前中は、稲葉ゆり子さんの講演の後、藤田佐和子さん、米山孝平さん、近藤明美さん、須田弘子さんの4人の講師から、給食・移送・ミニデイ・ホームヘルプサービスの事例発表。参加者の目の輝きと、熱心にメモを取る姿が印象的であった。
午後は、自分の特に関心のある分野について「もっと詳しく聞くコーナー」と題した3つの分科会を実施。秋田は昨年に続いての開催だったが、前年と比べものにならないほどの意識の高まりがあった。団体の立ち上がりに期待します。(関連↓本誌5月号特集記事)。
(本間)
手紙交流プロジェクト
高齢者と子どもたちの心の交流を
NPO7団体との拡大研究会
高齢者・勤労者の社会参加に向けて
社会参加システム推進グループ
【3月9日】
茨城の取手市戸頭公民館で行われた民生・児童委員の役員会に出席。先に、千葉県銚子市の猿田小学校の1年〜4年生、45人から手紙が届き、民生・児童委員の手を煩わせ、既に地元の高齢者たちに配布されていた。今回はその返事をいただくために参上。回収の苦労話など数々のヒントを拝聴した。45通を受領し、猿田小学校の長谷川教頭先生に急ぎ、お送りした。
(中村)
【3月17日】
青年会議所の卒業メンバーが中心になって立ち上げ、財団が直接・間接にそれにかかわったNPO7団体にお集まりいただき、高齢者や勤労者の社会参加について論議する拡大研究会を開催した。福祉に対する考え方が狭義のWelfareから広義のWellbeingに変容していく中、まちづくりに情熱を燃やす彼らの今後の活躍に期待したい。
(蒲田)
【3月19日】
NPO法人たすけあいの会ふきのとうが小学校の空き教室で週1回行っている喫茶店を実習兼見学で訪問した。利用している方々と運営している方々が、共にいい笑顔であったのが大変印象的であった。教室が開放用に改装されているところにも、目に留まった。
(斉藤)
【3月26日】
東京都私立学校教育振興会の2000年度(平成12年度)生涯学習研修会において、「心の教育とボランティア―社会貢献教育を進めるために―」というテーマで話をさせていただいた。対象者は、私立学校の先生方であった。私立学校は、創立者の建学の精神によって、多様な教育が行われており、奉仕やボランティア体験学習も積極的に行われているというイメージがあったが、実際は多くの学校が地域との連携が取れず、ボランティア体験学習を行うことが困難な状況も多いとうかがった。学校の立地している地域をパートナーと考え、協力関係を結び、地域に貢献しながら、子どもたちにより良き人間関係、パートナーシップを育てていただくようお願いした。
(有馬)
【3月28日】
有線放送の「千葉オフトーク」で午後の30分間、手紙プロジェクトに関連し、「教育委員会の協力で小中学生の参加希望者は顔が見えるようになったが、高齢者が少ないのでぜひ、手を挙げて参加してほしい」と呼びかけた。4月には8回、再放送がある予定。
(中村)
【3月31日】
松山市での初めての開催は帝人株式会社サッカー部のご協力を得て、老人保健施設「長安」にて、盛大に行われた。Jリーグクラブの無い地域での開催は今回が初めてだったが、楽しいひとときには変わりなく、保護者やコーチの方々にも積極的なお手伝いをいただいた。これをモデルに松山市から近隣に波及されればと思う。
(吉田旭)
【3月度】
皆さんの協力によって、お陰様で「手紙」のマニュアルが完成した。心の交流が全国に広がっていくことを祈っています。1年間お世話になり、本当にありがとうございました.
(蜂屋)
山口県・徳山市を訪問
市民活動との連携手応え
自治体プロジェクト
【3月2日】
山口県健康福祉室、県民活動推進室を訪問。1年前にふれあい研修会の件で、関西インストラクターの方々と訪問したときに比し、県民活動センターが活発化し、手応えを感じた。また、介護相談員研修に市民団体の方々が参加している徳山市健康福祉部にも出向き、我々の活動を啓蒙する。福祉市民団体がネットワークを組み、市とも連携しているとのこと。4月初旬市より市民活動推進室が新設されるので、財団企画を実現したいと電話をいただいた。
(和久井)
3協と地域協同のよい勉強になりました!
地域協同推進プロジェクト
【3月5日】
当財団へ派遣の研修生など6名とともにJA全中を訪問。地域振興部の松岡課長からJAの組織や福祉事業、助け合い活動などについてお話を伺うことができた。1日には同じ顔ぶれで日生協本部を訪ね、福祉事務局の北局長から生協について懇切なご説明をいただいており、1月に全社協で地域福祉部の山田副部長から新しい社会福祉法などにつきレクチャーしていただいたのに続く研修生による「3協」訪問は完了。当財団や草の根団体と比較しながらよい勉強になった。出身母体の自治体、学校、などに戻ってからの活動に役立てば幸い。
(丹)
【3月23日】
住友生命社会福祉事業団(大阪本社)を訪問。住友生命保険のご厚意で同事業団と当財団との事業提携が具体化することになり、大筋の打ち合わせ。当財団の理念である「新しいふれあい社会づくり」へのご理解と、積極的なご支援に深謝。
(丹)
【3月26日】
長野市での地域協同連絡会に出席。23日、横浜市で行われた「これ横」(これからの福祉を考える会(横浜))流に呼べばこちらは「これ長」。「これ横」は、インストラクターの白石さん他の尽力で今年度定期的に開催して6回目。文字どおり「横」のネットワークづくりのほか、縦の協同にも役立っている。今回の「これ長」では、財団の社会参加G蒲田リーダーからの情報提供(勤労者マルチライフ支援事業)に関心が集まった。
(丹)