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JAが支える助け合いの仕組みづくり
山陰訪問
自治体プロジェクト
【2月14〜16日】
 鳥取・島根2県を訪問する。出雲市渡部市民福祉部長、JAいずも飯国部長、中尾ふれあい福祉課長代理と地方福祉行政とJAの取り組みで徹底論議する。農業業種は一番高齢化率が高く、多くのヘルパーが要請されているところ。介護保険導入後は営農事業を支える介護保険内・外サービス事業を期待している。
 出雲市は5年前からJAと連携を取り、現在社会福祉法人JAいずも福祉会が、山間部で特別養護老人ホーム「みどりの郷」(中学校跡地に市が建設)を委託され、温かい施設と45名の雇用が生まれている。生きがいデイサービス(委託)も見学したが地域を明るく支えている。助け合い活動の「やわらぎ会」860名が、市内全地区を担当し活躍中である。
 また、鳥取県西伯町坂本昭文町長と福祉自治体サミット(昨年10月、開会直後に鳥取県西部地震で中断)後についてお話を伺う。同地の百人委員会は住民参加に道をつけ、福祉は地場産業になっている。お寺に高齢者と子どもの共生の場づくりを考えていると力強い内容だった。
(和久井)
着実に広がる地域協同
新潟「まごころヘルプ」
地域協同推進プロジェクト
【2月8日】
 千葉・幕張メッセで開催の「アクティブスクエア2001」に参加。当財団ブースの当番として、地域推進委員の多田直彦さんにも応援していただく。広い会場がNPOと企業の出展、それにたくさんの元気高齢者の参加で賑わった。
(丹)
【2月14日】
 新潟市。雪の中、1年振りに「まごころヘルプ」の河田珪子さんを訪ねる。介護保険の枠外サービスの大切さが改めて見直され、「地域の茶の間」や配食サービスなど、地道に続けてきた活動が、JAや社会福祉協議会、郵政局、さらには県当局など従来から連携してきた組織から高く評価され広がっている。これは、地域の利用者にとって何よりうれしいことに違いない。
(丹)
【2月15日】
 「地域協同」推進準備会を当財団で。全社協、JA全中、日生協の担当者と、来年度の進め方について話し合う。共通の反省点は、この1年、現場では介護保険対応で忙殺され、ふれあい・助け合いやネットワークづくりにはあまり手が回らなかったこと。来年度は4者で定期的に地域協同研究会を開催し、それぞれの特徴を活かしながら地域に密着した連携策を探っていくことになった。
(丹)
企業の社会貢献と助け合いの仕組みづくり
松下電器産業からご支援
渉外代表
【2月5日】
 松下電器産業(株)社会文化部安村副参事に、企業社会貢献、寄付、NPOについて、当財団社会参加・財務・組織・地域協同の各担当スタッフとお話を伺い、意見交換する。松下電器さんからは、インストラクターが所属団体周辺で団体設立フォローアップを行う「ふれあい活動実践研修会」(組織G担当)を4月から財務支援していただけることになった。
(和久井)
【2月7〜8日】
 幕張メッセで「アクティブスクエア2001」が主催NPO生活・環境福祉づくり21(東京商工会議所)後援・経済産業省、高齢社会NGO連携協議会等で開催された。キーワードは「シニアの街角」ボランティアする、働く、起業する、趣味・スポーツする。企業とNPOが軒先を並べ、1万8000人が来場し活況で次につなげる。
(和久井)
各地の会合で情報収集
グループホームフォーラム評価研修会
グループホーム推進グループ
【2月17〜18日】
 熊本市で開催の全国宅老所・グループホーム研究会フォーラムに出席した。高齢者が地域とのかかわりの中で今までの生活を続けられるように支援する宅老所・グループホームが、介護保険とも相まって急速に広まっているので、今後は「小規模で家庭的な雰囲気の中で、一人ひとりを大切に」をモットーに、介護の在り方とスタッフ資質についてをメインテーマとして、いかに高齢者と向き合って行くべきかを真剣に考える意義深いフォーラムだった。
 *尚、4月以降各地のグループホーム訪問を積極的に行っていきたいと思いますので、見聞してほしいところなどがありましたら、ぜひ情報をお寄せください。
(鈴木)
【2月21日】
 ふれあい型グループホーム推進に向けて、案内書の改訂版を作成するためのグループホーム推進委員会が開かれた。各委員の先生方に、Q&Aの形で項目をピックアップしていただき、それをもとに、よりよい形で編集し作り上げていくように努力中ですので、ご期待ください。
(山村)
【2月25日】
 全国痴呆性高齢者グループホーム協会が中心となって行われている、グループホーム質の評価のあり方に関する研修会に参加。これは昨年度に横浜市で実施された評価事業を踏まえ、さらに全国規模で実施されるもの。今回は横浜での研修会に参加したが、2日間の研修を受講後、実際にグループホームを訪問して第三者としての評価を行うこととなる。今後グループホームの数を増やすという確実な流れの中、数と質のバランスの維持というのは重要な課題であり、その方策としての質の評価というのは非常に意味を持つものだと思う。また、地域に開かれたグループホームとなるため、市民の間に「痴呆」についての知識と理解がより深まることの必要性を感じるが、その意味で、市民が評価に参加できるところにも、この事業の意義があるのではないだろうか。
(松宮)
交流総会 盛況にて開催
広報・企画グループ
【2月22日】
 本誌4月号の付録版で紹介させていただいたが、毎年度恒例となったさわやか福祉財団交流総会を東京で開催した。第−部(abc会館ホール)は各事業・運営報告などを各担当者が順次発表。毎年事業内容が増えていく中で、説明時間もさらにふくらんでいくところをどう簡潔にまとめるかが発表者の悩みどころ。会場との質疑応答の時間が毎年限られてしまうのが申し訳ないところながら、事前に寄せていただいた質問には堀田理事長以下各担当者からその場で具体的に回答させていただいた。
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 会場を移しての第2部(メルパルク東京)はまったく自由な軽食スタイルのパーティー。会場の至る所に様々な話の輪ができ、参加者の皆様同士のネットワークづくりの一助にもしていただけた1日となった。当日は遠方の方も含め220名にご参加いただきました。ありがとうございました。
(清水)
カレンダー募金ご協力ありがとうございました
交流総会
財務グループ
【2月22日】
 銀座の著名な文房具店である伊東屋さんから、在庫というにはあまりにもったいない、輸入物を含む見事な2001年カレンダーの数々を、何か社会福祉のために役立ててほしいとご寄贈を受けた。
 たまたま財団のスタッフが、アフリカの子どもたちのために援助物資を10数年来送り続けている東京・品川区の主婦の団体「マザーランドアカデミー」を知っており、打診したところアフリカではこれらのカレンダーの数字が子どもたちの算数の授業その他に活用されており大歓迎とのこと、そこで全面的にお願いしてアフリカへ送っていただくことにした。
 ところが、梱包・通関といった大作業は引き受けていただくとしても問題はその諸費用。万単位の金額をどう捻出するか。そこで、「さわやか交流総会」第2部会場で皆様にカレンダーの一部をお分けしてお志をご寄付願い、それで賄ってはどうかということになった。
 交流会当日、アフリカ云々のご説明は省いたにもかかわらずカレンダーは大好評。たちまち募金箱が一杯になり総額3万1326円に達して運賃を払っても十分お釣りが出ることになった。残額は財団の貴重な運営資金として活用させていただきます。募金にご協力くださった皆様ありがとうざいました。そして、伊東屋さん、また来年もよろしくお願いいたします。
(高野)
事務所だより
●総事業費約9150万円の介護相談員養成研修事業。赤字にはすまいと、会場費を値切り、看板代をけちり、運営連合体スタッフからは鬼、オニといわれつつ仮決算をしてみたらほんの少し余って返金することに。「ク、悔しい!」と会議で報告すれば、理事長の鶴のひと声。「それで良いのです」。
●期末を控え各グループは戦争さながら。そんな時に限ってパソコンのトラブル続出。中古を騙し騙し使うのはもうイヤの切ない嘆きが。
(な)








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