さわやか連携プレーで真心が届けられた
お日様の洗濯物
さわやかファミリサポートセンター
代表丹下多栄美さん
草の根団体同士のすてきなネットワークの話が届きましたのでご紹介します。
(一部編集要約しています)
ある日、岐阜県の「さわやか郡上」の代表、榎本さんから電話が入りました。私たちは「さわやかインストラクター」仲間です。彼の団体の利用会員である良子(仮名)さんが、木曽川町の某病院に入院されているのだげれど、洗濯に困っているとの話。その日は故郷の家に一時帰宅中とのことでした。2日後、外泊から病院に戻った良子さんに初めてお会いしました。
「岐阜の山奥から親戚の者が10日に一度洗濯に来てくれることを榎本さんに話したら、それは大変だから木曽川のさわやかさんに頼んであげると言われ、助かりました。よろしくお願いします」と言われるのです。喜んでお引き受けすることにして早速活動を始めました。
2度目の活動の翌月に良子さんの親戚の方から電話がありました。
「昨日、良子から、太陽の光で乾かしてくださったパジャマを着て寝たところ一晩中身体がほかほかと暖かかった、と電話がありました。今まで往復4万円のタクシー代を使って1日がかりで洗濯に通っていた私にとっても、心のこもった洗濯物を着られる良子にとっても地獄で仏に会ったとはこのことです」という内容です。
私たちの洗濯の方法は、病院に設置してある全自動洗濯機で洗った後、自宅に持ち帰って干し、日光で乾かして届けるというもの。無菌室に入っておられる良子さんが早く良くなられますようにと祈りながら、一枚一枚皺を伸ばして干したことは事実ですが、この太陽の光をいっぱい浴びた洗濯物が良子さんの身体を暖かく包み込んだということは、教えていただくまで知りませんでした。こんな小さな心遣いが利用してくださる方の心に通じたということが、私たちには大きな喜びです。
その後、良子さんはどんどん回復されて、現在は一般病室へ移られるほどになられました。団体同士の横のつながりの大切さや、皆さんとの協力・連携の素晴らしさを学ばせていただきました。ありがとうございました。
こうしたネットワークがぜひ広がっていくといいですね!