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3.3.2 台風
 低気圧の中では、太陽の熱により海上であたためられてしめった空気が上昇気流により上昇し雲が発生します。次から次に雲が重なるように発生し積乱雲となります。積乱雲の中では激しい上昇気流が渦をまき、風速が強くなります。
風速が17.2m/秒以上を台風と呼びます。
【台風の発生と進行】
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3.3.3 観天望気
「観天望気」と言う言葉は、あまり親しみがないかもしれません。しかし、「夕焼けになれば明日は晴れ」、「ツバメが低く飛ぶと雨」、「カエルが鳴くと雨」などということわざは、誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
 このように、自然現象をもとに、空を眺めて天気を予想することを観天望気(かんてんぼうき)と言います。
 
3.3.4 言い伝え
◎“雲雀(ひばり)が空高く上がると晴れ”/ヒバリが空に上がる高さは、普通100mくらいと言われています。同じ高さでさえずっていても、空気中の水蒸気の量により音が伝わる速さは違ってきます。水蒸気の量が多いときは地上に音が良く伝わるので、鳴き声は低く聞こえ、水蒸気が少ないときには高く聞こえます。つまり、ヒバリが高く上がって鳴いているなと思われるときは、空気に水蒸気が少なくて、高気圧におおわれているときです。その日はもちろん、次の日も晴れることが多いようです。
 
◎“夕焼けは晴れ”/一般に日本では西から東へと天気が変わります。よって夕焼けが見える時は、これから明日にかけてやってくる空に雲がない事を意味します。ですから明日は晴れということになります。移動性の高気圧と低気圧が交互に通過する春や秋にはよく当たるようです。しかし、夏には太平洋高気圧の影響で東から天気が変わることが多いので、このことわざも、鵜呑みにはできません。そのときの雲と風と総合的に判断する必要があります。
 








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