3.2.2 海水温度
【日本海の海面水温図】
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上の図は、日本近海の海面水温(海水温度)を示したものです。東京⇔グアム間航海中の海水温度が、船の位置とともにどのように変化するのか、観察しよう。
海難に伴う遭難時の最大の死亡原因は寒さ(低体温:ハイポサーミア)です。
表:水中における各水温ごとの推定生存時間
海水温度 |
推定生存時間 |
2℃以下 |
45分以下 |
2〜4℃ |
1.5時間以下 |
4〜10℃ |
3時間以下 |
10〜15℃ |
6時間以下 |
15〜20℃ |
12時間以下 |
20℃ |
以上不定(疲労の程度) |
水中で生存できる時間を推定したものです。
【地上からの高さと気圧】
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3.3 海の天気は?(高気圧と低気圧、台風、観天望気、言い伝え)
3.3.1 高気圧と低気圧
身のまわりにある窒素(ちっそ)や酸素(さんそ)などの大気には重さがあります。全体で約5千兆トンぐらいあるといわれ、1cm3あたり約1kgという大きな量です。この重さによる圧力を気圧といいます。1気圧は約1013ヘクトパスカルです(以前ミリバールという単位が使われていました)。およそ10m高くなるごとに約1ヘクトパスカル低くなります。富士山の頂上では低地の約67%、ジェット機の飛ぶ10000mの上空では約25%と低くなります。
大気は流れていますから、空気の濃い部分や薄い部分といった密度(みつど:たて、よこ、高さが1cmの大きさの重さ)の差ができ、圧力の差を生じます。圧力の高い部分を「高気圧」、低い部分を「低気圧」と呼びます。ある気圧の大きさより高い部分を高気圧、低い部分を低気圧とよぶのではなく、まわりに比べて高い区域(くいき)を高気圧、低い区域を低気圧とよびます。天気図では地形図で見られる等高線と同じように、同じ圧力の場所をむすんだ等圧線が書かれています。山の部分(まわりにくらべて高い部分)が高気圧、谷の部分が低気圧に当たります。
【天気図】
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