VI ボランティアによる活動
ISSJの活動は設立以来多くのボランティアの方々の協力によって、支えられてきた。今年度も、様々な分野で多くのボランティアの方が活動してくださり、ISSJの二カ国以上に関わる社会福祉、特に児童とその家族の問題の相談援助への大きな原動力となった。深く感謝申し上げる。
◆映画会・催し物ボランティア◆
ボランティアの方々による映画会の準備作業
1980年より年2回開催しているチャリティ映画会「ISSJ映画の集い」、およびバザーは多くのボランティアの方々によって支えられている。その中心的役割を担ってくださっているのが「催物委員会」である。映画会は毎年6月と10月に開催されるので、それに向けて約3ヵ月前から週一回のペースで事務所において準備作業が行われている。上映する映画の試写・選定、関係者への連絡・交渉、チラシの作成、そして案内状・参加券の発送、バザーに関する作業、荷物の搬入・搬出、そして終了後の報告書の作成など自主的に進めてくださっている。青木洋子さん、糸井直子さん、浦田眞智子さん、川村庸子さん、衣笠孝子さん、木村恵さん、志賀玲子さん、中山ハ枝子さん、西端萬理子さん、水田泰子さんが催し物委員会のメンバーとして定期的に活動してくださっている。
映画会のミニバザー
そして、映画会当日には、澤村美佐子さん、松浦令子さん、室田浩子さん、堀越友子さん、山崎喜美子さん、吉永弘子さんがボランティアとして運営に参加してくださっている。また、バザーには、板倉智子さん、伊藤路子さん、伊藤治子さん、葛谷寿子さん、河野光代さん、塩釜智子さん、村田美代子さん、西山誼さん、山本和子さんがご自分の手作り作品を、岩場恵代子さんは手作りのケーキ・クッキーを、聖心女子大学同窓会である宮代会ボランティア・セクションの中橋恵子さんを中心とした川原通子さん、古関登代子さん、佐々木とく子さん、立花寿子さん、濱田峰子さん、平井恵美子さん、水田由利子さん、宮本龍子さん、山田暢子さんたちもケーキを焼いて提供して下さっている。
◆カンボジア・プロジェクトボランティア◆
ISSJがカンボジアで人材育成を目的に運営しているデイ・ケアセンター「プテア・ニョニョム」では、日本からのボランティアを受け入れている。年々、見学やボランティアの問い合せも増え、今年度は6人のボランティアがプテア・ニョニョムを訪問した。ボランティアでプテア・ニョニョムを訪れてくださった方々は、持っておられる様々な分野の力を発揮してくださり、カンボジア人ワーカーに大変貴重な知識と刺激を与えてくださった。
歯科医師の榊原康智さんは、たくさんの子ども用歯ブラシを日本から持参してくださり、子ども達に丁寧に歯磨き指導をしてくださった。
村田潤子さんは得意のカメラでプテア・ニョニョムの活動や子ども達の様子を撮影し、自費でプリントしてご寄付くださった。また、チャリティ映画会でもプテア・ニョニョムの子ども達の写真の展覧会をしてくださったり、チャリティ映画会バザー、国際協カフェスティバルにもご協力いただいた。
幼稚園教諭の北原照美さんは、現地スタッフに様々な子ども達の教育指導法を教授してくださった。ペットボトルを使うなど身近な廃品でリサイクルをしながら子ども達が楽しめるように工夫された指導法に現地スタッフは多いに刺激を受けた。大学生の大川ふみさんと佐藤勝弥さんは夏休みを利用してプテア・ニョニョムを訪問し子ども達に遊戯指導をしてくださった。また、大川さんは現地で撮った子ども達の写真をたくさん寄付してくださった。
プテアの子ども達と遊ぶ大川さん
現在、世界中で活躍中のハーピスト、池田干鶴子さんはプテア・ニョニョムや孤児院、またごみ山で働く子ども達のために、ハープの演奏をしてくださった。演奏後は一人ひとりの子どもたちにハープを実際にさわらせ、音を出すという体験の機会ももった。
プテアの子ども達にハーブを弾く池田さん
また国際協力フェスティバルでは、ルーテル学院大学の大川ふみさん、滝沢衣久美さん、下田祐子さん、村上桃代さん、うるま英幸さん、鎌田由記子さんがボランティアとして参加しカンボジア支援のため大活躍してくださった。
このように、プテア・ニョニョムの活動は多くの方々に支えられている。また、プテア・ニョニョムを通して、日本とカンボジアの人々が実際にふれあうことによって、少しでも国際交流や文化の理解が深まれば大変意味深いものとこの活動の発展を願うところである。