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V 広報活動事業
1.ニュースレター「Intercountry」の発行
 ISSJの事業内容や活動状況および日本の児童福祉の現状を広く人々に紹介し理解していただくために、今年度はニュースレター「Intercountry」を年3回発行した。配付先は関係機関や寄付による支援者などであった。
第18号
6月1日発行
・ 難民条約50周年および日本の難民条約批准20周年を振り返って
・ ISSJ国内難民および難民申請者への援助
・ 2001年度事業計画
・ 2000年度収支決算報告
・ カンボジアレポート
・ 子どもの国籍に関する実態調査
・ TOKYO地球市民フェスタ報告
・ ISSJ呉バザー開催
・ From催物の委員会
・ 香港出張レポート
・ フィリピン出張レポート
・ ISSアジア太平洋地域会議、ISS本部
  PAC/EXCO会議報告
・ スタッフリレー
・ ISSJ活動報告
第19号
10月1日発行
・ 国籍問題に関する民間支援団の今後の問題
・ 第6回グローバル・コンサルテーション参加報告
・ フィリピンDSWD研修生報告
・ カンボジアレポート
・ From催物の委員会
・ 第4回グローバルスポーツフェスタ開催
・ スタッフリレー
・ ISSJ活動報告
第20号
1月1日発行
・ 理事長新年挨拶
・ 常務理事新年挨拶
・ 国際家族への援助活動
・ 駐日タイ大使のメッセージ
・ 日本国内のアフガニスタン難民の現状
・ カンボジアレポート
・ From催物の委員会
・ 国際協力フェスティバル2001参加報告
・ スタッフリレー
・ ISSJ活動報告
2.ISSJチャリティ映画会の開催
 ISSJチャリティ映画会はISSJの活動内容を広くひとり一人に理解していただきご協力いただくために、毎年6月と10月に開催している。
 上映作品は岩波ホールや、東急レクリェーションなどの専門機関の助言、協力によって選択し、この会の準備、運営は催物委員会のボランティアメンバーによって行われ、企業や多くの団体やグループによって支えられている。
 今年度の上映作品のテーマは「愛」。6月15日に上映した作品はアルツハイマーの父の介護を通して家族の愛と絆を描いた「電話で抱きしめて」、そして10月26日は文字を知らない少女の一途な愛を描いた中国映画「初恋のきた道」を上映、多くの方々の賞賛を頂いた。当日、会場でのバザーではボランティアの方々による手作りの工芸品、ケーキ、クッキーや、アジア諸国の手芸品、株式会社ヨシナガ提供のハンドバック、また支援者からの寄付による品物が販売された。また、会場ではISSJが支援しているカンボジアにあるデイケアセンター「プテア・ニョニョム」の写真展も開催し、子ども達の援助をしてくださるサポーターズ・クラブの会員募集や支援のための絵葉書、Tシャツの販売を行った。
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毎回盛況な映画会バザー
 皆様の暖かいご協力に寄り集まった寄付金は、ISSJの様々な活動に使わせていただいた。なお、今年度より開催会場が干代田区の九段会館になった。
3.国際協力フェスティバル参加
 ISSJは「国際協カフェスティバル2001」に2度目の参加を果たした。今年もNGOや国連機関、政府関係等200以上の団体が参加した。10月6・7日の2日間に渡って行われたフェスティバルは天候にも恵まれ、会場の日比谷公園には大人から子どもまで非常に多くの方々が来場した。「国際協力NGOの役割を来場者に伝える」、「国際協力ボランティアヘの入り口を紹介する」という今年のテーマに沿って、ISSJでも日頃の活動を一人でも多くの方に知ってもらうよう努力した。今年は幸運にも前年よりもISSJのブース面積が倍になったため、活動を説明したボードや写真をふんだんにブース内に展示できた。それらを見るために足を止め、熱心にパンフレット等の資料を読み、スタッフに説明を求める方々も多く、またISSJの活動に対する皆さんの客観的な意見や感想などにもふれることが出来る大変よい機会となった。そして他のNGO団体とも思いがけなく意見及び情報交換ができ、また他の参加団体の活動内容に興味を持って接することもできた。もちろんISSJのブースには多くのカンボジア・プロジェクト支援の製品や現地の織物、ユニークなアクセサリー等の販売もあり、買い物を楽しんだり、日本にはないような珍しい品物を探している方などから好評を得、期間中にほぼ完売した。今年も前年度同様、ルーテル学院大学の皆さんがボランティアとして参加し大活躍してくださり、活気に満ちた2日間となった。
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多くの方々にご支援をいただきました。
 また、フェスティバル初日には、ISSJも所属する「国内難民支援部会(RAJA)」の構成団体である、アムネスティー・インターナショナル日本、難民事業本部、難民支援協会、およびRAJAのパートナーであるUNHCRのメンバーらと共に、難民問題を考えるワークショップ「パスポートのいらない国際協力〜身近にいる難民の現状と支援〜」を開催した。1時間枠のワークショップでは、クイズ形式で日本の難民受け入れ状況、難民条約、難民認定制度の説明、難民認定者と申請者の自己紹介、各団体の活動紹介を通じて、参加者の方々と共に日本における難民問題について考える機会を提供することができた。質疑応答では、参加者からたくさんの質問が出され、参加者の難民問題への意識の高さに感銘を受けた。
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ワークショップで熱心に耳を傾ける参加者
4.ホームページの運営
◆インターネットの活用、情報収集◆
 ISSJのホームページでは、事業内容・歴史・活動状況・出版物・本部支部の紹介、映画会をはじめとしたイベント情報、会員・寄付・ボランティアの募集などを掲載している。また、ニュースレター「Intercountry」の主な記事は、カラー版で紹介している。本年度は、映画会の参加券に加え、新たにカンボジア・プロジェクト支援のためのTシャツや絵はがきのインターネットによる販売も開始した。
 2月には諸外国にもISSJの活動を紹介するために、英語のホームページを公開し、「Intercountry」の抜粋も英語版で掲載した。ホームページは、今までに延べ5000人以上の訪問者があり、インターネットを通して多くの人々にISSJの活動の一端を紹介できたように思う。
 最近では、E-メールによる問い合わせや相談が増加している。各国の現状や子どもの福祉に関する情報収集、本支部間のレポートやケース照会、クライアントとの情報交換などもメールの活用が増え、距離や時差に関係なく素早く現状に則した対応が可能になった。反面、アメリカ同時多発テロ以降、ウィルス付きメールが頻繁に届くようになったため、ウィルスおよびセキュリティ対策を強化した。
 今年度は、問い合わせや相談、ケース内容のデータベース化を進めた。特に件数の多いフィリピンやタイの養子縁組に関しては、更に詳しいデータを収集している。これらのデータの蓄積が、迅速な検索、分析、統計などに生かされつつある。
 また、現在ISSJが所蔵している資料、図書もボランティアの協力を得て整理し、データベース化を進めている。
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