第一章 事業の実施内容
1.不登校生受入機関の調査
《1》不登校生の受入機関
不登校生の受入機関として、教育機関と社会参加のための企業等に分け、質問内容も別紙のように変えている。ただし、本事業のテーマである「不登校生の進路と社会参加のネットワークづくり」自体の賛否、インターンシップによる社会参加への賛否、シンポジウム及び相談会への参加・不参加については共通の質問事項を用意した。
[1] 教育機関としては、年齢にこだわらずフリースクールから相談機関のうち昨年調査していなかったところと、今回新たに個別指導塾を加え、調査対象とした。調査先は、本協会の手持ちの資料に既存のガイドブックに掲載されているところ、学習塾関係の名簿から選定した。
[2] 社会参加の受入先としては、各地の青年会議所の紹介による企業や商店、自由業等のインターンの受入先と全国社会福祉協議会の紹介による福祉施設等のボランティア受入先とした。
《2》調査項目
「不登校生の進路と社会参加のネットワークづくり」教育機関用アンケート
以下のアンケートにお答え下さい。(該当する所に○印、又はご記入下さい)
1、インターンシップという形で不登校生の社会参加を促すことに
賛成 反対
2、全国で「不登校生の進路と社会参加のネットワークづくり」をすることに
賛成 反対
3、ネットワークづくりのためのシンポジウムに参加していただけますか
参加 不参加
4、「不登校生の進路と社会参加」の相談会に参加していただけますか
参加 不参加
5、貴校の制度上の名称で該当する所に○印を付けて下さい。
・小学校・中学校・全日制高等学校・定時制高等学校
・通信制高等学校・全寮制高等学校・高等専修学校・専門学校
・技能連携校・通信制高校サポート校・大検予備校・学習塾
・フリースクール・フリースペース・教育相談所・医療機関
・家庭教師・在宅学習・親の会・その他
6、このアンケートにお答えいただいた方のお名前
7、所在地 〒
8、TEL FAX Eメール
9、募集人員:小学生( )名、中学生( )名、高校生( )、成人( )名
10、選抜方法:新入生( )
転入生( )
編入生( )
11、費用:入学金( )円、年間授業料( )円
その他の年間費用総額(約 )円
12、在籍生徒数:小学生( )名、中学生( )名、高校生( )名
13、現在不登校生を何名受入れていますか。( )名
14、現在高校中退生を何名受入れていますか。( )名
15、卒業後の進路について、どう取り組んでいますか。
・進学先の調査、推薦・就職先への調査、推薦・職業訓練・職場実習
・インターン受入れ先の調査、推薦・資格取得のための学習・各種検定の実施
16、卒業生の進路を教えて下さい。
・学校に戻った・高校に進学・専門学校に進学・大学・短大に進学・留学
・サポート校に通う・大検予備校に通う・企業に就職・公共団体に就職
・ボランティア活動に従事・アルバイト中・フリーター・稼業を継ぐ
・会社を起こす・その他
17、教育活動の特色(該当項目に○印を付けて下さい。) 教科指導、科目、教材、CAI、課外活動、体験学習、討論、論文(作文)、英会話国際交流、実習、施設、自然環境、地域との協力、個別指導、補修体制、保護者会、カウンセリング、ボランティア活動、総合的な学習、卒業生の協力、児童・生徒の在籍する学校との協力、その他
18、不登校生や中退生に対して、どのような指導方針をとっているか、お書き下さい
「不登校経験者の進路と社会参加のネットワークづくり」アンケート企業・福祉施設用
私どもでは、地方自治体、各地の青年会議所、日本ベンチャー学会、社会福祉協議会等のご紹介により、以下の各機関にアンケートをお願いしております。
[1]インターン先として:企業(特にベンチャー企業)、自営業等
[2]ボランティア先として:福祉施設、医病院、ボランティア団体、公益法人、NPO等
不登校経験者には様々な方がおりますが、別紙にございます「不登校の型」をご参照の上、以下のアンケートにお答え下さい。(該当する所に○印、又はご記入下さい)
1、インターンシップ、又はボランティアという形で不登校生の社会参加を促すことに
賛成 反対
2、全国で「不登校生の進路と社会参加のネットワークづくり」をすることに
賛成 反対
3、ネットワークづくりのためのシンポジウムに参加していただけますか
参加 不参加
4、「不登校生の進路と社会参加」の相談会に参加していただけませか
参加 不参加
5、貴方の機関名として該当する所がありましたら、上記・〜・に○印を付けて下さい
6、所在地 〒
7、TEL FAX Eメール
8、機関名お答えいただいた方のお名前
9、不登校経験者をインターン又はボランティアとして受入れることは可能ですか
可能な場合は、別紙「不登校の型」A〜Eの内、可能な型に○印をして下さい。
A,B,C,D,E (複数解答可)
時期は:・すぐにも可能・春から・秋から・条件付・検討中・不可能
10、受入れ可能な場合の条件をお書き下さい
・受入れ期間: 1週間位 2〜3週間位 1ヵ月位 それ以上
・受入れ人数: 人
・受入れ可能な部門:
・報酬: ・すべて本人負担 ・交通費のみ支給 ・交通費+昼食代 ・時給を支給
11、この事業に関するご提案がありましたら、お書き下さい。
SKK式クレペリン検査からみた「不登校」の型
A、優等生息切れ型
先々のことを見越して考える意識の高さはあるが、融通性や柔軟性に乏しく、真面目に頑張り過ぎる傾向がある。今まで順調に進んできた生徒が多いが、周囲の期待に応えられない自分に気付き始めると、自分を責めたり、旨く方向転換できずに不登校に陥ると思われる。
対応として、自分の本当の気持ちに気付かせて、目標の再設定と自己の再構築を計っていくことが必要で、精神的な自立を促していきたい。
B、甘やかされ型
自己中心的で感情を抑制する力が養われていないので、友達や先生との些細なトラブルで不登校になる。対応としては、家庭内で何かを我慢したりこらえたりすることで、意志の力を訓練する必要がある。また本人の自意識を十分満足させる場を持たせて、他人とのかかわりを深めていき、その中でけじめを付けさせていくことが大切である。
C、神経症型
生活体験が乏しくもまれたことが少ないので、不安感や疎外感を抱いて、いつまでも緊張が解けず、気疲れしやすい状態が続く。休み明けに行けなくなることが多い。
対応としては、強い刺激や強引な指導は良くない。親が開き直った時に本人が変わるケースがある。本人との人間関係をつくることから初めて、本人の葛藤を理解したり分け合うことが大切である。
D、無気力型
本人が興味の持てる対象を見つけられなかったり、集団の中で認められる場面が少ないと、自分の存在感や充足感が得られず、休み始める。
対応としては、自分の居場所を与えられると内なるバイタリティーを引き出し易い。上手に本人の興味を掘り起こしたり、期待の声をかけながら、できたことを大いに褒めるなどの働きかけを根気良く続けることが大切である。
E、非行傾向型
周囲に自分が評価されないと感情的な安定感が乏しくなり、欲求不満のはけ口としてまた安易に自意識を満足させる手段として非行に走り、結果として休むようになる。
対応としては、強い指導は本人に衝動的な行動をとらせて、関係を悪化させる。個人的な信頼関係が指導の基礎で、公私に渡って本人を支持していく姿勢が大切である。