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3. システム構築ガイド
ガイドの摘要について
1) この「システム構築ガイド」は、ISO9001:2000規格に基づく品質マネジメントシステムを構築するために、必要となる規格の知識及び規格自体の解説並びに関連する情報やコメントを示した“ガイド”である。
2) 社団法人日本造船協力事業者団体連合会(日造協)の会員企業はもともと裾野が広く、鉄鋼業、各種請負工事業をはじめとした製造業はもとよりサーヒス業、流通業他、こまかくみれば産業界のほぼ全域をカバーするほどの多様な業種の企業が活躍している。本書はその多くの業種に適用できるよう、偏りの無い解説になるよう工夫した。が、具体例をあげた方が有効と考えられるものについては、以下の四業種を中心に例を挙げコメントを付けている。

当ガイドで示す“4業種” 応用可能業種
[1]「造船用鉄鋼製品製造業」 ◆機械製造業◆電気機器製造業
(船体ブロック・ハッチカバー・タンク)
[2]「配管工事業」 ◆設備工事業◆内装工事業
[3]「塗装工事業」 ◆電気工事業◆通信工事業
[4]「技能者の派遣サービス業」  

 上記、四業種は会員所属企業で一番多い業種群であり、造船協力事業者の典型的ともいえる業務体系をしており、他の業種の関係者にもイメージが浮かびやすいものと考えられる。ご活用頂きたい。
3) 本章に限らず全章に言えることだが、本ガイドブックは入門書であるとともに認証申請の“受験対策参考書”でもあるという、二重の目標を果たすべく編集されている。長々とした解説文は、手にとって読もうという意欲そのものを削くので、ここでは厳しくページ数を押さえ、ポイントを絞った表現を心がけている。が、解説すべき要件は多く内容は多岐に渡るため、入門者にとっては“一読即理解”とは言いがたい部分もあるものと想像される。とりわけ要求項目ことの詳細解説となる本章の内容は重要で、2000年末に大改訂されたISO 9001の規格内容を最新の情報に基づき、品質マニュアルを構築する上で是非とも必要な内容をここでまとめている。斜めに読み飛ばすのではなく、繰返し熟読されることをお勧めしたい。








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