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事例11 重ねたH鋼を移動中に他のH鋼に接触し荷崩れ下敷き
 
 職種/銅工 年齢/47才 経験年数/27年 勤続年数/27年
 
 定盤上にあったH型鋼(長さ11.2m、重量442 kg)を9段に積重ねた6並列を取り除き中、隣接のH型鋼にあたり荷崩れしたため、並列H型鋼の間で天井クレーンを操作していた本人は鋼材に挟まれ下敷き状態となり受傷した。
 
不安定な荷の積み方をしない
不安定な積荷の間に入らない
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事例12 解体足場の吊上げ時にワイヤがゆるみ板が落下
 
 職種/足場工 年齢/45才 経験年数/3年
 
 カーゴタンク内の足場板(2m 1枚、2.7m 3枚、6m 2枚) 6枚を上甲板に揚方中、カーゴタンク入り口の突起部に吊り荷の先端が当った。ウインチマンがウインチを止めたとき、足場板が踊り場手摺りに乗り、玉掛用ワイヤーロープがゆるんで、最初に真ん中の足場板3枚が落下し、続いて残り3枚が落下した。下部にいた本人は、危険を感じボトム上(1.7m)に飛び降りた所に足場板が落下し受傷した。
 
吊り荷の下には入らない
吊り荷の抜け落ち防止を確認する
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事例13 搬出中の残材が落下し作業者の頭部を直撃
 
 職種/配管工 年齢/51才 経験年数/19年 勤続年数/19年
 
 シバ材14本(ブロック取合い部の残材28kg)をガーダー上から搬出する作業を行っているとき、本人は近くで配管作業をしていた。搬出作業者は危険なしと判断し、缶に入れた残材をロープで吊上げタンクトップ上に引き上げたところ重いので手摺を越すことができず、軽くするために残材の一部を引き抜いたとき、一本が抜け落ちて下部で作業中の本人の頭部を直撃した。
 
連絡・人払い措置を徹底する
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事例14 部材の鉄板を支えようとして下敷き
 
 職種/鉄工 年齢/54才 経験年数/5年
 
 本人は、ディゼルエンジンの加工部材の鉄板(942 mm×890mm×55mm 重量349kg)をガスで開先をとるため、リフティングマグネット(吊り上げ能力400kg)で吊り上げて回したところ、滑り落ちて切断定盤に沿って立った。そのため、本人がリン木を敷いて寝かせようとしたところ、重量を支えきれず手前に倒れてきて受傷した。
 
玉掛け作業に適切な吊具を使用する
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事例15 仮止め溶接したウェブが倒れ下敷き
 
 職種/溶接工 年齢/48才 経験年数/20年
 
 本人は、共同作業者とコンテナ船のセルガイド小組み立て作業を行うため、床上操作式クレーンを操作して最初にフェイスを定盤上に置き、次いでウェブ(10 m×1.07m×16.74m 重量1.67t)を吊り、所定の位置に決め、本人と共同作業者がウェブを固定するため仮止め溶接を行い、終了したので共同作業者に吊りクランプを外すよう合図し、クランプを外しクレーンを移動させた。引き続き固め溶接を行っていたところ、突然ウェブが本人の位置していた方向に倒れ受傷した。
 
転倒防止措置を徹底する
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