中高齢者災害事例
事例1 タンク内を清掃中に一酸化炭素中毒
職種/塗装工 年齢/64才 経験年数/20年
本人は、ビルジタンクにあるマンホールを開放し工事用ポンプにて残水をビルジタンクヘ排水し、同僚とともにウエスでビルジウエル内部を拭き清掃をしていたとき、マンホールより流出した一酸化炭素により中毒を起こした。
危険場所の表示措置を徹底する
事例2 開放したままのマンホールに足を突っ込み受傷
職種/塗装工 年齢/57才 経験年数/35年 勤続年数/35年
バラストタンク内で吹付け塗装作業を終え、次の場所に移動する際、左手にライト、右手に吹付けガンを持ち、高さ400mmのブラケットを跨いだときに、軽め穴(マンホール、400×600mm)が下にあることに気付かず足を突っ込んでバランスを崩し、前方のフレームに左胸部を打ち受傷した。
踏抜き防止用カバーは作業終了後確実に閉める
事例3 通路を横切るホースに足を取られ転倒
職種/取付工 年齢/58才 経験年数/40年 勤続年数/6年
本人は、ボルトナットを取りに急いでいたため工場内を小走りしていた。その際、エアーグラインダー用のホースに足を取られ、左膝をコンクリート床に強打し受傷した。
工場内は走らない 整理整頓を徹底する
事例4 素手でホルダーに溶接棒を挟み感電
職種/取付工 年齢/58才 経験年数/35年 勤続年数/35年
本人は、ブロック継手の取合い場所である足場上で、作業準備を終えた。目違い治具を仮付けするため右脇に溶接用手袋を挟み、足場上にしゃがみ込み、ホルダーに素手で溶接棒を挟んだ。そのとき、汗と雨で濡れていた作業服の右腕が手摺りに接触していたため感電し、ショックで足場上に頭を付ける姿勢でうずくまった。この時に左手で握っていた溶接棒が左頭部に接触し、さらに感電した。
保護手袋は必ず着用する
濡れた作業服で作業をしない
事例5 配電盤のアース線取付工事中に感電
職種/電気工 年齢/63才 経験年数/45年
本人は、工場の動力線増強電源工事で、新設配電盤のアース線を電気室内の440V低圧盤内にあるアース線端子に取り付けようとした時、通電部に体の一部が触れ感電した。
無通電状態であることを確認する