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事例19 超高圧ウォータージェットの高圧水を身体に受け受傷
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発生状況 職種 塗装工 年齢 48才 経験年数 10年
 本人は、同僚と超高圧ウォータージェットを使用し、甲板上の錆打ち作業に従事していたが、高圧ホースがハンドレールに当って超高圧ウォータージェットの操作がしにくくなったので同僚に合図をし、高圧ホースをハンドレールからかわしてもらった。その時本人はホースを肩から担いでいたため、身体ごと引っ張られ、ぐらついてノズルの先端が変わり高圧水が右足甲に当たり受傷した。
 
原因 対策
1.他職場で試用した時点で不具合があったにもかかわらず、その結果が引き継がれず処置されないまま使用させた。 1.本機種の不具合点(安全性・操作性)を改善するまで、使用を禁止する。
2.「危険な道具」との認識が関係者にはあったが、使用する人は慎重にやればよいという認識しかなかった。 2.本機種を使用するに当たっての「安全基準(改善案を含む)」、「作業基準」を関係部門とともに検討・作成する。
3.新機種試用・導入に当たって管理体制がきちんと実施されなかったため、安全上の注意事項が明確に示されていないまま作業が行われた。 3.本機種を正式に使用することが決定した場合は、「安全作業基準」による教育を実施する。








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