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事例8 台車の陰に入り溶接作業中に挟まれ
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発生状況 職種 溶接工 年齢 54才 経験年数 20年 勤続年数 2ヶ月
 本人は、船殻工場内でロンジ溶接作業に従事していた。溶接部分がブロック搬送車のジョイント部にきたため、搬送車のジョイント部分に入って溶接作業を続行していた。一方同僚が、26m離れた場所で台車の周辺を確認したが本人に気づかず、リモコンのスイッチを入れブザーを2回ならしたうえで、台車を移動させるためスイッチを入れた。台車が動きだしたとき、本人は台車と本人が溶接していた鉄板の間(107mm)に挟まれ受傷した。
 
原因 対策
1.本人が台車のジョイント部に入って作業していた。 1.台車のジョイント部に入れないようプロテクターを取り付ける。
2.リモコンスイッチを操作する位置が遠すぎたため、本人の確認が十分でなかった。 2.台車をリモコン操作するときは、台車の近くで行う。
3.台車の移動に際して、台車の近くで確認をしなかった。 3.台車を移動する場合は、台車のよく見える位置で確認した後行う。
4.本人の勤続が浅く(2ヶ月)作業環境に不慣れの上、作業に対する教育および知識不足であった。 4.入社時の現場教育は、その現場作業基準にあった教育を徹底する。
5.作業基準が不備で作業員に徹底していなかった。 5.管理・監督者は、作業基準とマニュアルを整備し、作業員全員に徹底指導する。








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