事例7 高所作業車が暴走し衝突
発生状況 職種 塗装工 年齢 62才 経験年数 15年 勤続年数 4年
本人は、高所作業車のかごに乗り込み建造船車両甲板のランプウエイ(昇降通路)上に高所作業車を停止させ、壁面の目荒し作業に従事していた。その後、
[1]目荒し作業のため、かごを更に下げようとして、「上下」のレバーを「下」に操作した。
[2]上方からまた目荒し作業をするため、後方にかごを移動しようとして、「伸縮」のレバーを「伸」側に操作した。
[3]かごから降りようとして、「上下」のレバーか「伸縮」のレバーを操作したため、高所作業車が傾斜しているランプウエイを動き出し、約19m暴走し側壁に衝突した。
原因 |
対策 |
1.無資格者に高所作業車を運転させた。 |
1.無資格者には高所作業車を運転させない。 |
2.ブームをランプウエイに当てたにもかかわらず、更にかごを下げたか、またはブームを伸ばしたため駆動輪が浮いた。(推定)(ブームが700mm伸びた状態で床に着地しており、レバーを「下」または「伸」に操作すると、駆動輪が浮き上がり、ブレーキが効かない状態となって、傾斜面では走り始める) |
2.操作要領に従い的確かつ安全に操作するよう教育・指導する。 |
3.傾斜面での作業であった。 |
3.傾斜面での作業等特殊条件での作業について、作業管理方法を見直す。 |