発生状況　職種　塗装工　年齢　64才　経験年数　20年

　本人は、ビルジタンクにあるマンホールを開放し工事用ポンプにて残水をビルジタンクへ排水し、同僚とともにウエスでビルジウエル内部を拭き清掃をしていたとき、マンホールより流出した一酸化炭素により中毒を起こした。

　

原因	対策
1.本船はLPG運搬船で、イナートガスジェネレーター(IGG)を装備しており、IGGを運転するとIGGドレンラインを通じて、ビルジタンクに一酸化炭素を含む不活性ガスが流出することを製造部、関係者が知らなかった。	1.特殊船に対する「危険防止・安全配慮要領」を作成し、教育を行う。
2.IGG運転を担当する品質保証部関係者は、ビルジタンクのマンホールを解放することを知らなかった。	2.品質保証部と製造部との連絡調整の方法の明確化とその徹底を図る。　(運転日時等の表示と危険のおそれのある場所の表示と立ち入り禁止)