2.3 A2;§2.3 送受信機の特性
2.3.1 提案する明確化の文言
送受信機は、ここに定めてある待性に従って動作すべきである。
船舶に搭載される等級A移動体用装置
表Aで規定されている技術特性は船舶に搭載される等級A移動体用装置の
TDMA受信機へ適用するものとする。
表A:船舶に搭載される等級A移動体用装置に要求される受信機の特性
受信機のパラメーター |
25kHzチャンネル |
12.5kHzチャンネル |
感度 |
‐107dBmに対してパケットエラー率(PER)20% |
‐104dBmに対してパケットエラー率(PER)20% |
相手チャンネル拒絶 |
‐10〜0dB |
‐18〜0dB |
隣接チャンネル選択性 |
70dB |
50dB |
スプリアス応答拒絶 |
70dB |
適用できない |
相互変調応答拒絶及びブロッキング |
パケットエラー率20% |
適用できない |
2.3.2 明確化の根拠
M.1371−1は、受信機の特性については、定義を何も含んでいない。AIS VDLの見地からすると、全ての種類のAIS局について受信機の特性を定めていることが重要であると考えられる。
本案には、船舶に搭載される等級A移動体用AIS局だけの受信機の特性が含まれている。
2.3.3 修正の日付: 2001年10月
2.3.4 所見
この明確化は、船舶に搭載される等級A移動体用AIS局についてのIEC標準61993・2に、既に、取り込まれている。この明確化に対して今後変更を行う場合は、何れも、将来に遺る問題を作り出さないように配慮すべきである。
2.4
A2;§3.1.1.3 基地局への同期(直接または間接)
2.4.1 提案する明確化の文言
移動局は、直接または間接のUTC同期を達成することはできないが、基地局からの送信を受信することができる場合は、過去40秒間に2通の報告を当該局から受信しているという実績があり、受信した局の数が最も多いことを示している基地局へ同期を取るべきである。基地局への同期が一度確立されたら、この同期は、選定した当該基地局から過去40秒間に2通未満の報告を受信した場合に、中止されるものとする。SOTDMAの通信状態パラメーターSlot
Time Outが、3、5または7のうちの一つの値を持っている場合は、受信した局の数が、SOTDMAの通信状態の副通報内に含まれているべきである。このようにして基地局へ同期を取っている局は、その同期状態を「基地局(base
station)」へ変更して、その旨を表示すべきである。Sync.State=3(
第3.1.3.4.3項参照)を持っている局は、基地局またはUTC直接状態にある局が全然利用できない場合は、Sync.State=2を持っている局へ同期を取るものとする。基地局への間接アクセスは1レベルのみが認められる。局が、受信した局の数が同じであることを示している基地局を数局受信している場合は、同期は、最も小さいMMSIを持っている局に基づくべきである。
2.4.2 明確化の根拠
ある局が基地局へ間接的に同期を取ることも可能である。
2.4.3 修正の日付: 2001年10月
2.4.4 所見
2.5
A2;§3.1.3.3 同期一送信局(図1を見ること)
2.5.1 提案する明確化の文言
図1
2.5.2 明確化の根拠
M.1371-1には、「合図局(semaphore)としての適格性が認められる」ことについての定義が無かった。この定義は、一方の表が移動局用に、他方の表が基地局用に供されることにより、最もうまく対応するであろう、と結論付けられた。
2.5.3 修正の日付: 2001年10月
2.5.4 所見
なし