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4. 議事概要
4.1 会議構成
 5日間の委員会は次の構成により進められた。
 月 日 午前 午後
9月 3日 事前準備 当初全体会議
9月 4日 作業部会 全体会議、作業部会
9月 5日 全体会議、作業部会 作業部会
9月 6日 全体会議、作業部会 作業部会
9月 7日 最終全体会議  
4.2 当初全体会議
 委員長の開会宣言と挨拶のあとIALA事務局長から、本年3月でのスペインで開催されたワークショップが成功に終えたこと及びVTSツールとしてのAISの検討についての報告並びに来年3月、オーストラリアで開催予定のIALA総会への出席についてよろしくとの挨拶がなされた。
 その後、委員長から今回の議題及び日程の説明及び本委員会への入力文書の確認と各作業部会長から作業予定について簡単に説明があった後、当初全体会議を解散し、直ちに各作業部会に分かれ検討に入った。
4.3 作業部会
4.3.1 概要
 昨年の第14回委員会同様、運用作業部会(WG1)、技術作業部会(WG2)及び要員/研修作業部会(WG3)に分かれて検討することとなった。
 前回委員会において、要員研修作業部会(WG3)に参加していることから本委員会においても要員研修作業部会(WG3)に参加することとしたが、他の作業部会(WGl WG2)の検討内容についても、フリートーキングの場を通じ、積極的に情報の収集に努めた。
4.3.2 要員/研修作業部会(WG3)における作業
(1) VTS16/WG3/WP2(モデルコース V103-4、職場研修講師)として、案をまとめ委員会へ報告した。
 なお、本案は、次回理事会で成案化される予定である。
(2) VTS16/WG3/WP3(VTS要員の職場研修タスクブック)をまとめ委員会へ報告した。本案についても次回理事会で成案化される予定である。
(3) これらの検討にあたり、我が国では、昭和52年初めて、航行船舶の輻輳する東京湾に海上交通センター(東京湾海上交通センター)が設置されて以来、現在6箇所の海上交通センターが運用されており、また、2003.4を目途に伊勢湾海域に1個所整備中であることなどを説明すると共に、東京湾海上交通センター発足時から現在にいたるまでの、職場研修を含めた運用者研修の実情について積極的に発言、説明をした。
(4) 各検討の過程において、作業部会長及び他の参加国から我が国の事情を質問されたときには、我が国の海上交通センターの運用者は、運用者であるばかりでなく、海上保安官としての業務を合わせ持っているという、特殊の事情を説明し、理解を得るよう発言した。
4.4 全体会議
(1)途中全体会議において、船舶通航業務(VTS)の技術性能基準(第一次案)が示され、活発な意見交換が行われたが、この中のレーダーの性能標準が9GHz帯についてしか触れられていないので、我が国では、14GHz帯の高性能レーダーが使用して運用していることを紹介し、技術基準制定に当たってはこれを考慮する必要がある旨発言した。
(2)フリートーキングの場で、来年3月にオーストラリアにおいて開催されるIALA総会について話題になった時、私は諸般の事情で参加できないが、当協会で私が担当して実施した「船舶通航業務における高速船の監視方式調査研究(平成10年度−12年度、日本財団からの助成を受けて実施した補助事業)の成果が論文発表される予定である旨、PRした。
4.5 最終全体会議
 事務局により作成された、第16回lALAVTS委員会議事録の確認作業が実施された。
 また、2002-2006の間の検討課題についての確認が実施された。
4.6 その他
 次回VTS委員会は、IALA本部において、2002年3月9日−13日、14時に開催することが了承された。








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