あとがきにかえて
交通エコロジー・モビリティ財団
理事長 金丸 純一
この冊子は、運輸・交通分野における環境問題について、基礎的なデータと、アップデートな数々の対策や取組みをわかりやすく紹介しようというものです。環境問題に関心をお持ちの方々や、実践的な活動に携わっておられる方々のお役に立つことを願っています。毎年手直しをし、より良い資料にしていきたいと考えていますので、皆様からのご意見・ご要望を歓迎いたします。
当財団は、日本財団をはじめとして、運輸関係の団体・企業、地方公共団体、金融機関等の幅広い支援を得て活動しております。運輸・交通分野を活動領域とし、交通バリアフリーの推進と環境対策の推進を事業の2本柱として取り組んでいます。(1994年、交通アメニティ推進機構として設立、バリアフリーへの取組み開始。1997年、名称変更して現名称となり、環境対策への取組みを開始)。
当財団は、2002年度においては、2001年度までに作成した「トラック運送事業者向けのグリーン経営推進マニュアル」を活用した自主的な環境改善への取組みを普及させるとともに、この取組みを定着させる仕組みについても検討していきます。バス・タクシー部門においてもグリーン経営推進マニュアルを作成することとしております。一方、環境に配慮した交通づくりを、住民参画のもとで地域から着実に推進するために、複数の地域で地方公共団体等の交通分野における環境改善施策の立案、事業化推進を支援する事業を開始したいと思っています。
当財団は、同じ関心、同じ問題意識を持った団体や個人の方々との緊密なネットワークを築き、これらの方々との協働により交通分野における環境改善への取組みを前進させていきたいと念願しています。当財団の活動に共感をよせられる方々のご支援、ご協力をお願いしますとともに、実践活動での協働の機会を心からお待ちいたします。
最後になりますが、日本財団の助成と、国土交通省総合政策局環境・海洋課の全面的なご協力のお陰でこの冊子をまとめることができました。ここに厚く御礼申し上げます。