(7)代替フロン等の物質の削減への取組み
地球温暖化に深刻な影響をもたらすとともに、オゾン層を破壊するフロン類の大気中への排出を抑制するため、2001年6月には「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保法に関する法律」が制定され、フロン類破壊業者等の責務が定められました。
国土交通省においては、これに合わせ自動車整備業者がカーエアコンの整備、カーエアコンの搭載された使用済自動車の引き取り及びフロンガス類の回収等の際に、同法に基づく対応が適切に行われるよう、必要な措置を講じています。また、トラック、コンテナ等の冷媒をフロンから代替物質への転換をすすめるなど、オゾン層保護及び地球温暖化防止のための施策を引き続き実施していきます。
(8)国際航空及び外航海運からの温室効果ガスの削減に向けた取り組み
国際航空及び外航海運のための燃料(バンカー油)から排出される温室効果ガスは、世界全体で排出される温室効果ガスの約3%を占めると言われています。バンカー油起源温室効果ガスの排出削減は、外国との間での旅客・貨物輸送を航空機及び船舶に頼らざるを得ない我が国にとって極めて重要な問題です。
この問題は、気候変動枠組条約をはじめ、国際民間航空機関(ICAO)及び国際海事機関(IMO)において検討されており、わが国も積極的に検討に参加しています。また、今後の議論に資するために、国土交通省は、排出削減に向けた技術的見通しについて検討を行い、さらに具体的な削減方策について、その適用可能性について検討しました。
コラム
・・・エコドライブの推進・・・
自動車の保有台数が7,000万台を超えている現在、駐停車時のアイドリングストップ、高速道路における適正速度での走行、タイヤの空気圧の適正化といった自動車運転時のちょっとした心がけ一つの違いが極めて大きな燃料使用量の削減、CO2排出削減につながります。
したがって、自動車ユーザー一人ひとりが環境にやさしい運転に心がけることも、自動車の燃費向上技術開発等と並んで重要です。このため、これらの環境にやさしい運転方法を「エコドライブ」として、その普及促進を進めています。
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