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3.自動車の点検・整備
【点検・整備のための実施体制】
口 点検・整備の責任者を、点検・整備に関する権限を明確に示した上で、任命している〔レベル1〕。
口 点検・整備について、ドライバーを対象に教育を行い、情報の提供を行っている〔レベル2〕。
□ 点検・整備は、明示された実施計画を基に行い、その結果を把握し、記録として残している〔レベル2〕。
□ 点検・整備の結果をもとに、点検・整備体制や取組内容について見直しを行う仕組みを設けている〔レベル3〕。
【車両の状態に基づく適切な点検・整備】
□ 点検・整備を整備事業者に依頼する時は、車両の状態を日常から把握し、環境に対して影響のある現象について伝えている〔レベル1〕。
□ 目視により黒煙が増加してきたと判断された時には、点検・整備を実施している〔レベル1〕。
□ エアコンの効き具合等により、エアコンガスが減っている(漏れている)と判断された時には、整備事業者に点検・整備を依頼している〔レベル1〕。
記入の手引き
【法定点検に加えて、厳しい使われ方等も考慮した独自の基準による点検・整備の実施】
・環境保全の観点から、法定点検に加えて、自動車メーカーなどが公表しているメンテナンス・ノート等に記載された点検・整備の情報をもとに、車両の使用状況を考慮して、会社として独自の点検・整備基準(走行距離、点検期間等)を設定し、点検・整備を行うことが望まれます。
・このチェックリストに示した点検・整備箇所は、法定点検における整備箇所やメーカーによる基準、シビアコンディションのもとでの使用状況、黒煙クリーン・キャンペーン等のプレスリリース情報等をもとに、環境対策の面から特に注意が必要と考えられるものです。〔環境に配慮した点検・整備項目:グリーン経営推進マニュアルP49〜50参照〕
・メンテナンス・ノートには、標準的な使われ方の場合の定期交換部品の交換時期や、シビアコンディションの場合の点検項目及び交換部品に関する自動車メーカーによる推奨基準が掲載されています。〔自動車メーカーによる推奨基準の例:グリーン経営推進マニュアルP55〜62参照〕
 <メーカー指定項目>
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 <シビアコンディション>
A 悪路(凸凹路、砂利道、未舗装路等)、雪道、多塵地帯の走行が走行距離の30%以上
B 走行距離が多い(目安:10,000km以上/月)
C 山道、登降坂路の走行が走行距離の30%以上
D 発進・停止の繰り返しが多い、もしくは低速走行が走行距離の30%以上
いずれかの条件に該当した場合シビアコンディションとなり、指示された点検や部品交換を実施してください。
なお、更に厳しい使われ方をする場合には、車の状況に応じてより短いピッチで点検及び部品交換を実施してください。
・独自に設定した基準や実施計画は、文書化する等により、従業員に分かるようにしてください。
チェックリスト
【法定点検に加えて、厳しい使われ方等も考慮した独自の基準による点検・整備の実施】
 (エアフィルタ関連)
□ エアフィルタの清掃・交換にあたっては、走行距離について独自の基準を設定し、実施している〔レベル2〕。
 (エンジンオイル関連)
□ エンジンオイルやエンジンオイルフィルタの交換にあたっては、走行距離、または使用期間について独自の基準を設定し、実施している〔レベル2〕。
 →□ エンジンオイルの交換は、走行距離、または使用期間について独自の基準を設定し、実施している。
  □ エンジンオイルフィルタの交換は、走行距離、または使用期間について独自の基準を設定し、実施している。
 (燃料噴射系関連)
口 燃料噴射系のオーバーホールや交換にあたっては、走行距離、または使用期間について独自の基準を設定し、実施している〔レベル2〕。
 (その他)
□ 下記の箇所に対しては、走行距離、または使用期間について独自の基準を設定し、実施している〔レベル2〕。
 →□ タイヤの空気圧の点検・調整は、独自の点検期間を設定し、空気圧の測定をもとに行っている。
  □ トランスミッションオイルの漏れの点検は、独自の点検期間を設定し、実施している。
  □ トランスミッションオイルの交換は、走行距離について独自の基準を設定し、実施している。
  □ デファレンシャルオイルの漏れの点検は、独自の点検期間を設定し、実施している。
  □ デファレンシャルオイルの交換は、走行距離について独自の基準を設定し実施している。








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