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2.点検・整備に関するチェックリスト
 上記の検討結果を踏まえ、次頁以下に示すような「グリーン経営推進のためのチェックリスト」と「記入の手引き」を作成した。
記入の手引き
・自動車の走行に伴うCO2や大気汚染物質の排出を適正な状況に保つためには、法に定められた点検・整備を実施することが不可欠ですが、それに加えて、車両の使用状況等を見ながら適切な点検・整備を進めてください。そのためには、まず、点検・整備責任者の任命、ドライバーへの教育や情報の提供、点検・整備結果の把握等の体制を整えてください。また、整備の依頼時には、日常から車両の状況を把握し、その結果を伝える必要があります。さらに、車両の使用状況を考慮して、会社として独自の点検・整備基準(走行距離、点検期間等)を設けて点検・整備を進めてください。
【点検・整備のための実施体制】
・点検・整備の責任者には整備管理者のほか、独自に設置した責任者を含みます。
整備管理者の権限は、次のとおりです。
 
[1]日常点検の実施方法の策定と日常点検結果に基づく運行の可否の決定
[2]定期点検及び日常点検・定期点検以外に随時必要な点検を実施すること
[3]日常点検・定期点検及び随時点検の結果、必要な整備を実施すること
[4]定期点検及び各点検結果に基づく実施計画を定めること
[5]点検整備記録簿等及び整備に関する記録簿を管理すること
[6]自動車車庫を管理すること
[7]点検・整備に関し、運転者、整備員、その他の者を指導し、又は監督すること
 
道路運送車両法施行規則第32条をもとに整理
 
・点検・整備に関する教育、情報提供としては、黒煙に関する状況の見分け方、環境保全に関連する点検・整備個所についての点検・整備手法等があります。「環境保全に関連する点検・整備個所」は、環境保全の観点から特に重要な個所として抽出したもので、グリーン経営推進マニュアルのP48に記載してあります。「点検・整備の手法」については、運輸省(現国土交通省)の「自動車の点検及び整備に関する手引き」等を参照してください。〔自動車の点検及び整備に関する手引:グリーン経営推進マニュアルP50〜53参照〕
・「実施計画」の内容は、厳しい使われ方(シビアコンディション)等を考慮した独自の点検・整備項目や点検・整備を行う走行距離・点検期間等の整備基準、点検結果の把握・記録等に関する事項が考えられます。
・実施計画には、予め、点検・整備体制や整備基準の見直し時期について定め、取組んでいくことが望まれます。
【車両の状態に基づく適切な点検・整備】
・点検・整備を依頼するにあたって、整備事業者に伝えるべき、環境に影響のある現象例として、次のような場合があります。
○排ガスの汚れがひどくなってきた。
○車両の騒音が増してきた。
○燃費が悪くなってきた。
○エアコンの効きが悪くなってきた。
・黒煙の濃度については、異常があれば目視によって確認することができます。
<目視による黒煙チェック法の例>
○黒煙の濃度に応じて色分けされた「黒煙チャート」を使用して、排気管出口で排気の色を見る方法があります。
・カーエアコンに使われているフロンガスは、その漏洩により地球温暖化の原因となるので、特に注意が必要です。








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