第2章 点検・整備に関する現状
燃費や排出ガス性能の劣化を防止するために、点検・整備として考慮すべき項目としては、[1]点検・整備の実施状況、[2]車両の使用状況から見た点検・整備の必要性、[3]点検・整備に関する体制、[4]点検・整備に係る法規制、[5]自動車排出ガスの規制に関する動向等があり、これらについて現状の取組を明らかにした上で、強化を図るべき項目を定めた。
なお、点検・整備とは、次のとおりである。
・点検とは、車両やその付属する装置や部品の現在の状態及び次回の点検までの状態が保安基準に適合するかどうかを判断することである。点検には、法定点検と自主点検があり、そのうち法定点検には道路運送車両法で規定する日常点検と定期点検の2種類がある。また自主点検とは、随時必要に応じて行う点検である。
・整備とは、保安基準に適合させるために、また不具合の発生を予防するために行う、修理、調整、部品交換等である。