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水際の生き物編
砂浜海岸環境調査票 (水際の生き物編)
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調査した砂浜海岸の水辺の生き物の様子
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砂浜環境調査票(水際の生き物編)の記入上の注意とヒント 
注1 【都道府県名】【市町村名】【地先名】【海岸の名前】【俗称】をそれぞれ記入します。
【海岸の名称】は調査する海岸の近くに○○○海岸とかかれた看板が立っていると思いますので、その名前を記入しましょう。
看板が見つからない場合には【俗称】としてなんと呼ばれているのか近所の人に聞いて書き記しましょう。
注2
注3
【調査年月日】【調査時間帯】は環境調査をするときには非常に大切な項目です。必ず記録しましょう。
また、時間帯は、海の潮位の状態が満潮なのか干潮なのかを知る上で重要です。 開始時間 終了時間を記録しましょう。
注4 【調査者】の欄には調査に当たった【団体名 学校名】と調査に参加した人の名前を記録します。大勢で調査した場合には班長や指導者の名前を書いておきましょう。
注5 【確認方法】
海草藻類の確認方法には以下の方法があります。
漂着物 :浜に流れ着いた藻を拾い、観察する。
聞き取り :漁業協同組合や近くの住民から聞き取りをする。
水中で確認 :波の荒くない砂浜の場合には水中マスクを着用して素潜りや水面上から観察します。
引き縄 :ひもの先にカギ状の金具を付けて海に投げ込み、海草を引き上げて確認します。
観察できる方法を選択して○で囲んで下さい。
注6 【確認した種類】
代表的な海草類を5種類示しました。ホンダワラ類やコンブ類には様々な種類があります。
確認した海草の種類が判断できない場合には裏面の空白に特徴をスケッチしておきましょう。 
小さな紅藻類などは葉の広がり方や色をスケッチするとよいでしょう。 
チェック : 小さな海草 藻類などはサンプルとして拾ってきて押し花標本にするときれいです。作り方は次のとおり。よく乾かさないとかびが生えることがあるので注意してください。
<海藻標本の作り方>
[1]海藻を水道水でよく洗い、底の浅いバットの中に水を張って手できれいに広げます。
[2]はがき大に切った画用紙をバットに沈め、海藻をすくい上げるようにして画用紙を引き上げます。この時うまく海藻が広がるように調整してください。
[3]画用紙と海藻の上にガーゼを重ね、タオルで押すようにして水分を取ります。
[4]新聞紙で挟み数日間押し花にします。
[5]乾燥したら新聞紙とガーゼを取り除き、乾燥剤が入った密閉容器に入れて保管します。
[6]完全に乾燥したら、海藻の上に透明シールを貼ればカードのようにして保管できます。
注7 【砂の中の動物の確認方法】
砂浜の波打ち際は「潮間帯」と呼ばれるところで、満潮時の水面と干潮時の水面に挟まれた部分です。
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この潮間帯の砂の中にはカニ類やヨコエビ類等の甲殻類やゴカイなどが生息しています。これらの動物を観察するには砂を掘り、ふるいで砂と動物を分ける作業が必要です。
また、どんな動物がいるのかを調べるだけなら潮間帯のあちらこちらの砂を掘りふるいにかけて採取する任意採取(砂浜の任意の場所で採取)がよいでしょう。
一方、一定の面積にどれだけの動物がいるのかを調査するには、一定の大きさの枠を作り、その中の砂をふるいにかけてすべての動物を採取し、種類と数を調べる方法が必要です。
どちらの調査方法で調査するか選択してください。
「一定の面積で採取」の場合にはどのくらいの「面積」で何センチの「深さ」まで採取したかを記録します。
また、使ったふるいの目の大きさも記録しておきましょう。
注8 【そのほかの潮間帯生物】
波打ち際付近に生息する動物を確認した場合、その確認方法 捕獲方法を記録しておきましょう。
注9 【確認された種類】
上記の方法で捕獲 観察された動物を記録しましょう。
詳しい種名がわからない場合には、「力二類:甲羅の大きさ約2cm」等と言った書き方でもかまいません。また、写真に撮影したり、裏面にスケッチしたり特徴を記録しておくとよいでしょう。
注10 【確認方法】
観察する砂浜沿岸で見かけた魚類や聞き取りによって得られた魚類の情報を記録します。確認した方法を選んで○で囲んでください。
なお、付近にすんでいる人や釣り人などに聞き取りするとより詳細な情報が得られます。
注11 【確認された種類】
「注9」と同じ。
注12 確認した動物や海藻の特徴を記録し、不明な種はスケッチしておきましょう








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