5)都市公共交通のモーダルシェアの推移
マニラ首都圏における交通流動(徒歩を除く)は一日当たり約1,776万トリップ(1996年)であり、15年間で約67%増加している。
1980年から1996年にかけて個別交通(自家用車,タクシー等)が約5%増加し、モータリゼーションの進展を伺うことができる。
1996年時点の交通手段分担は、個別交通(自家用車,タクシー等)が約30%に対して公共交通機関が約70%と高い割合を占める。中でもジープニー,バスが中心的な役割を担っている。また、軌道系交通手段としてはPNR通勤線及びLRTがあるが、その割合は2%程度とLRT1号線の開業を契機に増加はしているものの、全体の中では依然として少ない。
表 パーソントリップと交通機関別輸送割合
年 |
1980 |
1996 |
パーソントリップ(百万人) |
10.63 |
17.76 |
交通機関別輸送割合
(%) |
個別交通
(自家用車,タクシー等) |
25.6 |
30.2 |
トライシクル |
4.0 |
13.4 |
ジープニー |
54.5 |
39.2 |
バス |
15.8 |
14.9 |
PNR・LRT |
0.1 |
2.3 |
出所:・1980年 JUMSUT・1996年 MMUTIS