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ふえる障害のある人
 わが国に障害のある人は570万人以上もいるといわれています。
 医学が進歩し、世の中がよくなれば障害のある人は減るのではないかと思われるかもしれません。
 平成8年11月に厚生省が調査した在宅の身体障害児実態調査によりますと、平成3年の前回調査と比べると600人増加して81,600人となっています。
 また、18歳以上の在宅の身体障害者は約293万人で、9年前に比べると52万人も、5年前と比べても21万人も増えています。
 身体障害者の中には、肢体不自由だけでなく聴覚言語障害、視覚障害のほかに心臓や呼吸器、じん臓などに障害がある内部障害者も含まれています。
 障害のある人が増えた原因は、脳血管障害後遺症や交通事故の増加とともに、人口の高齢化が考えられます。
障害の種類別、在宅身体障害者の推移(18歳以上)
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※厚生省身体障害者実態調査結果による。
(注) 内部障害については、昭和42年8月から心臓・呼吸器機能障害が、昭和47年8月からじん臓機能障害がそれぞれ身体障害者の範囲にとり入れられました。
 なお、昭和59年10月からは、さらにぼうこう又は直腸の機能障害が、昭和61年10月より小腸機能障害がとり入れられることとなりました。
 人口の高齢化はこれからも進みますので、2000年には、身体障害者だけで350万人以上になるだろうと推定されます。これは人口の3%にあたりますので、100人のうち3人は身体障害者ということになります。
 この他にも施設に入っている身体障害者が154,000人、18歳未満の身体障害児が7,900人います。
 また身体障害者の他に、知的障害者が41万人、精神障害者が217万人いると推定されていますので、総数は576万人になります。
 これは人口の4.6%の人が、何らかの障害があるということです。
日本の障害者数
項目/区分 施設 在宅 備考
身体障害者 (千人)
162
(千人)
3,015
(千人)
3,177
※1
18歳未満 8 82 90  
18歳以上 154 2,933 3,087  
知的障害者 116 297 413 ※2
18歳未満 11 85 96  
18歳以上 105 196 301  
不詳 - 16 16  
精神障害者 (入院)
340
1,830 2,170 ※3
618 5,142 5,760  
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※1. 1996年の身体障害者(児)実態調査結果から集計
※2. 1995年の「知的障害児(者)基礎調査」から
※3. 1996年の患者調査から








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