PROFILES
ローズマリー・ハーディRosemary Hardy
野平一郎 Ichiro Nodaira
1953年東京生まれ。東京芸術大学大学院修士課程作曲科修了。フランス給費留学生としてパリ国立高等音楽院で作曲とピアノ伴奏法を学ぶ。第13回中島健蔵音楽賞受賞。《室内協奏曲第1番》で第44回尾高賞を受賞。ピアノ演奏では平成7年度芸術選奨文部大臣新人賞を受賞した。作曲家、ピアニストとして活躍はめざましく、特に近年ピアニストとしての評価が一層高まり、メシアンの《トゥランガリラ交響曲》や、近現代の室内楽作品のピアニストとして活躍している。東京芸術大学助教授。
アンサンブル・ノマド Ensemble NOMAD
20世紀の作品を中心とした作品を演奏するアンサンブルとして1997年に結成。指揮者・ギタリスト佐藤紀雄を芸術監督に、内外で注目されている気鋭の演奏家たちが刺激的な作品と演奏を求めて集う。98〜99年東京オペラシティでの定期演奏会を経て、その実力が高く評価された。札幌キタラホールへ定期的に招かれ演奏会を行うほか、2000年9月にはオランダ政府から招待されアムステルダムで公演、大成功をおさめた。CDは近藤譲作品集「梔子」「空の眺め」がリリースされている。
木ノ脇道元(フルート) Dogen Kinowaki, flute
1969年生まれ。89年東京芸術大学に入学。これまでに前田又彦、金昌国、細川順三の各氏に師事。92年秋吉台国際現代音楽セミナーにて招待演奏、94年夏にダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に参加、ファーニホウのレクチャーにて《ユニティ・カプセル》を演奏し、奨学生賞を受賞。ピアニストの大井浩明氏とのデュオ"Duo Dogen"で、東京現代音楽祭室内楽コンクール〈競楽〉で第1位となる。大野和士/東京フィル、秋山和慶/東響などと共演している。97年第8回出光音楽賞受賞、アリオン音楽奨励賞受賞。
成田恵子(コーラングレ) Keiko Narita, cor anglais
東京芸術大学付属高校より同大学に進み北島章、小島葉子、小畑善昭の各氏に師事。在学中に第4回日本管打楽器コンクールオーボエ部門入選。東京国際音楽コンクール室内楽部門に木管三重奏にて入選。卒業後、渡独しシュトゥットガルト国立音楽大学にてゴリツキー氏に師事。92年首席卒業後、帰国。93年〜95年まで東京交響楽団オーボエ奏者を務めた。現在はフリーのオーボエ奏者として、室内楽やオーケストラなどで演奏活動をしている。
菊地秀夫(クラリネット) Hideo Kikuchi, clarinet
1971年生まれ。94年に桐朋学園大学クラリネット科を卒業。96年同大学院研究科修了。クラリネットを二宮和子、室内楽を三善晃、徳永二男、鈴木良昭の各氏に師事。93年東京現代音楽祭室内楽コンクール〈競楽II〉にて第2位となる。94年東京文化会館新進音楽家テビュー・オーディションに合格し、同コンサートに出演。95年には新しい世代の芸術祭にて、美術家、阿部尊美氏とのコラボレーションによるソロリサイタルを行う。96年、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に参加し、奨学生賞を受賞。
白谷 隆(ホルン) Takasi Shirotani, horn
1971年姫路生まれ。85年第1回管打楽器フェスティバル、ホルン部門金賞受賞。94年に桐朋学園大学卒業。ホルンを安原正幸、山本昭一、西田末勝の各氏に、室内楽を鈴木良昭、中川良平、佛坂幸男、カール・ライスターの各氏に師事。
稲垣 聡(ピアノ) Satoshi Inagaki, piano
桐朋学園大学ピアノ科を経て、リヨン国立高等音楽院大学院課程修了,三浦みどり、P.ポンティエの各氏に師事。91年東京現代音楽祭室内楽コンクール〈競楽I〉入選、92年第4回宝塚ベガ音楽コンクールピアノ部門第1位、特別賞受賞。リサイタル、CDライヴ録音、室内楽やリサイタルの伴奏も多数行っている。現代音楽の分野においても内外の作品に積極的に取り組み、新作、日本初演も多い。93年パリにて、権代敦彦《VIA CRUCIS 1989》のフランス初演を行った。
野口千代光(ヴァイオリン) Chiyoko Noguchi, violin
東京芸術大学とジュリアード音楽院で学ぶ。91年ジュリアード協奏曲コンクールに優勝、リンカーンセンターのアリス・タリーホールにて協奏曲デビューを果たす。94年カーネギーホールでリサイタルデビュー。帰国し95年東京芸大を首席で卒業。96年ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールで特別賞を受賞。独奏、室内楽と幅広い活動を行い、現代音楽にも意欲的で、数多くの新作初演を行う、現在〈紀尾井シンフォニエッタ〉メンバー。
甲斐史子(ヴィオラ) Fumiko Kai, viola
桐朋学園大学卒業。同大学研究科修了。国際芸術連盟新人オーディションに合格したほか、第3回江藤俊哉コンクール第1位入賞。1996年にはイタリア・マスタークラス、97年にはドイツ・トリアーミュージックアカデミーに参加。これまでに江藤俊哉、江藤アンジェラ、水野佐知香の各氏に師事。
菊地知也(チェロ) Tomoya Kikuchi, cello
1986年東京芸術大学にて安宅賞受賞。87年に同大卒業。91年第60回日本音楽コンクール第1位。併せて増沢賞、特別賞受賞。92年NHK若い芽のコンサートに出演。94年全日本室内楽コンクール第1位、併せて東京都知事賞受賞。チェロを斎藤良雄、三木敬之、E・ニッフェンエッガー、D・ゲリンガスの各氏に師事。室内楽をピュイグ・ロジェ、原田幸一郎、金昌国、大川内弘、スメタナ弦楽四重奏団の各氏に師事、日本フィルのソロ・チェリストであり、〈紀尾井シンフォニエッタ〉メンバー
中川賢一(指揮) Ken-ichi Nakagawa, conductor
桐朋学園大学とベルギー王立アントワープ音楽院に学ぶ。97年ガウデアムス国際現代音楽コンクール3位。ベルギーに在学中、同国の〈アンサンブル・イクトゥス〉〈シャンダクション〉等で演奏する他、ソロのコンサートや新作の初演など幅広く意欲的な音楽活動を行っている。ピアノをR.グローロ、中島和彦他の各氏に師事。指揮を黒岩英臣、小泉ひろし、飯守泰次郎の各氏に師事.フォルテピアノをJ.v.インマゼールに学ぶ。今年3月、富山オーバード・ホールのオリジナル作品《億光年の響き》(作曲・原田敬子ほか)に出演し、大成功をおさめた。