財団常任理事会は十月三十日、神奈川県葉山町にある湘南国際村センターを視察しました。長年にわたり研修会場となっていた山梨県本栖研修所が閉鎖されるため、来年以降の夏季吟道大学などに使用する研修施設候補の一つとして同所を訪れたものです。

　同センターは横須賀線逗子駅からバスで約三十分、三浦半島の中央部、小高い丘の上にあり、周囲は官公庁、企業の研修・福祉施設や高級住宅が並ぶ静かな環境。センターには国際会議場(百五十名収容)、研修室七室、イベントルーム、宿泊室(ツイン、トリプル九十五室、百四十名収容)、カフェテリア(百名収容)などの他、屋内プール、ジャクージなどのリラクゼーション施設があります。

　この施設は国際会議などレベルの高い会合に対応できるようにと、神奈川県を主体とした第三セクターが建設、運営しており、各施設ともかなりグレードが高く、快適なリゾートホテル感覚で統一されています。

　財団常任理事会を同センター会議室で開催し、体験宿泊した笹川鎮江会長はじめ常任理事の皆さんは概ね好印象を受けたようですが、肝心の日程と経費面での調整が残されているため、結論はかなり先になりそうです。

　

　「邦楽のひととき」

　●放送日時十二月二十日(木)

　午前十一時OO分〜同三〇分

　●再放送十二月二十一日(金)

　午前五時二五分〜同五五分

　●吟題と出演者

一、	和歌・山ざとは	(源宗干)
	冬夜書を読む	(菅茶山)
		〈吟〉増田鵬泉
二、	和歌・葦邊行く	(志貴皇子)
	董大に別る	(高適)
		〈吟〉大熊秀岳
三、	泉岳寺	(坂井虎山)
	舟大垣を発し桑名に赴く
	(頼山陽)
		〈吟〉犬飼聡風
四、	江雪	(柳宗元)
	除夜の作	(高適)
		〈吟〉渡辺翔峰
五、	寒夜の即事	(寂室元光)
	社友小集	(福沢諭吉)
		〈吟〉山口華雋
六、	帰省	(狄仁傑)
		〈吟〉岸本快伸