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「HANGAR FLYING」
レーシングフォト・クラブ  永井 幸雄
 
 そういう風に言いたくないし、言われたくもないが、「飛行機オタク」の男の犯罪として報道された全日空機のハイジャック事件。自分でジャンボ機を操縦したかった…というとんでもない動機を実現するために綿密に計画を練り上げ、空港の通路を逆行して預託荷物の凶器を携行して目的便をハイジャック、その挙げ句に機長を刺殺してしまった。あれからおよそ一年を過ごして、裁判の判決が出されたようだ。
 その結果をちゃんと把握しないで発言するのもなんなんだが、精神異常者による犯行として厳格な刑事責任は負わされない結末のようだ。どうにも釈然としない気分でいたところ、類型の犯罪と言っていいだろう、大阪でとんでもない事件が起こった。小学校へ乱入して8人もの児童を殺害、負傷者も多数出たという事件だ。
 当初犯人は精神異常者ということであったが、どうやらそれを語った凶行であったらしい。だがこの犯人も、航空自衛隊への入隊経歴があり、さらにはブルーインパルスを経て、ジャンボ機のキヤプテンヘ…という希望があったという。ただし、航空自衛隊への入隊までは本当でも、その後の経歴は夢でも希望でも正しく持っていたのならいざ知らず、当初から偽りに満ち満ちた曲がった軌跡であった。犯人が高校生くらいまで生活していた部屋が映されたが、壁には飛行機の写真が貼られていた。誰が、飛行機好きでもかまわないが、犯罪者と同程度の人間になってしまったようで、こちらの気分が何とも遣る瀬ないやらで、滅入ってしまった。
 さらにこの原稿(本紙の性格とはまるでそぐわない内容だけれど)の締め切り間際には97年の年明け早々に起こった、やはり全日空機、名古屋=函館線で起こったハイジャック事件。犯人は、心神耗弱ということで不起訴となっていたが、なんとその2年後に殺人を犯して、その判決が出されたという。僅か8年間の徴役だ…。
 それにしても正常と異常との境目は、どこにあるのだろうか。今回大阪の犯人は病院への入退院を繰り返していたし、ハイジャックを無罪放免された犯人も、ある事例では無罪で、ある事例では有罪と「判定」されていた。だれがそれをちゃんと責任をもって行なえるのだろうか、非常なる疑問だ。
 原稿にした事例は例外だと思うが、罪を憎んで人を憎まずの言葉に当てはまるのは正常な人間が犯した場合なんだろう。だがしかし、正常な状態で犯罪を犯すのだろうか。その程度の差こそあれ、犯罪を犯すときの精神状態は異常なのではないだろうか。
 どうにも欝陶しい話題だったもので、纏まりがつかなくなってしまったが誰かと一緒に同乗フライトする時は良く気の知れた人と一緒に仲良く、安全フライトでいきたいものです。
 良く知らない人を乗せて突然何か手出しされたら恐いですから…。非行少年ではなく純粋な飛行少年として、やはり真っ青な空の中を行く、飛行機を想うときが一番だ。
 
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事務局
 
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