3.4 現地調査の結果(測線別の状況)
次に、各測線ごとに調査結果の詳細を示す。
本節では、地区別に先ずその地区の測線のヨシの形状特性が本調査の全測線と比べてどの位置にあるかを簡単に述べた上で、各測線ごとにヨシの形状特性、植生、地形・土質、底質の特徴を整理した。
ここに、植生については、現地における各測線沿いの状況に係る概観的観察結果に加え、コドラートの種組成調査結果を踏まえて特徴を述べた。また、地形・土質については、断面測量結果に基づく地形勾配の特性に加え、地盤硬度測定データ及びこの現地測定でポータブルコーンを貫入した時の手応えや底泥柱状サンプルの観察結果等から大まかな地質区分とその断面分布を推定し、これを踏まえて総括的に特徴を述べた。
底質については各測線の陸域・沖域・外部における分析結果をグラフ化して示し、陸沖方向の変化の傾向等についてコメントした。
なお、地形・土質についての文中で用いた湖底堆積物の硬さの表現は、基本的に次の土の硬さ(コンシステンシー)に係る区分(*)を適用したものである。
*:土の硬さ(コンシステンシー)
一軸圧縮強さqu(コーン貫入抵抗qc≒5qu)の大きさに応じて下記のように区分される。
「非常に軟らかい」…qu<25(kN/m2)
「軟らかい」…qu=25〜50
「中位の」qu=50〜100
「硬い」…qu=100〜200
「非常に硬い」…qu=200〜400
「きわめて硬い」…qu>400
出典:テルツァギ・ペック「土質力学 基礎編」星埜、加藤、三木、榎並共訳、1969、丸善(株)