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表3.1.4 調査地区及び測線の概要《C地区(木浜)》:図3.1.5
 守山市の木浜内湖南端流出口よりも南側の南北に伸びる湖岸沿いには、ヨシ帯が帯状に連続的に分布している。このうちの北寄りのヨシ帯は淡海環境保全財団が植栽事業開始初期の1994(H6)年にヨシ植栽を施した場所であり、その後1995(H7)年に若干の補植が、また1999(H11)年にも消波柵と合わせて補植が実施されている。この南には自生のヨシ群落が分布し、さらにその南の法竜川・天神川河口周辺には水資源開発公団か1985(S60)年に造成したヨシ植栽地も存在している。
測線C−1(守山市木浜) …財団植栽地
 1994(H6)年10〜11月に植栽が実施されて以降、概ねそのまま現在に至っているヨシ帯(ただし、1995年に若干の補植あり)の部分に測線を設定した。植栽はこの付近では護岸の石畳から十数mの奥行きで実施されたが、現状はその数m先までヨシの分布が見られる。
 この植栽地の前面には、当時エリ型消波柵が設置されたが、その後撤去され、1999(H11)年に再び当測線の北側と南側のヨシ帯に対してフトン篭による土留と杭及び樹脂網による消波柵が設置された。丁度当測線の辺りのみ消波柵の設置がなく、湖側が開放された状態になっている。
 ◆測線部分植栽状況
 1994(H6)年10〜11月 挿し木苗 水中植栽、2200m2・3300株(3株/2m2)
 1995(H7)年10月 挿し木苗 補植、514m2・514株
測線C−2(守山市木浜) …財団植栽地
 上記測線の付近に連続して1994(H6)年10〜11月に植栽が実施された後、1995(H7)年に若干の補植、1999(H11)年の11〜12月にかけて補植と併せてフトン篭に土留と杭及び樹脂網による消波柵の設置が実施されたエリアであり、周囲にはヨシが消失して穴が空いたように水面の露出している箇所が散見される。このような中においてヨシが比較的連続的に分布する場所を選定し、隣接する上記C−1測線とは、消波柵の有無による違いを比較し得るよう考慮して測線を設定した。護岸石畳の際から消波柵までの距離は25m強である。
 ◆測線部分植栽状況
 1994(H6)年10〜11月・1995(H7)年10月…上記C−1測線に同じ
 1999(H11)年11〜12月 マット苗水中植栽、268m2・67枚(1枚/4m2)
測線C−3(守山市木浜) …自生地
 上記のC−1、C−2測線の植栽地の状況との比較データとし得るよう考慮して、近接する自生のヨシ帯に測線を設定した。一部不連続な箇所もあるが、護岸の石畳の際から概ね40数mの辺りまでヨシの生育が見られている。
 
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図3.1.5 調査測線詳細位置図(C地区) 測線C−1〜3








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