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表3.1.2 調査地区及び測線の概要《A地区(南山田)》:図3.1.3
 北山田第1樋門の南側から矢橋帰帆島の北端部までの間の南北に伸びる湖岸には、直線的に整備された護岸に沿って細長くヨシ帯が分布している。この区間には、過去、水資源開発公団の造成によるヨシ植栽地及び淡海環境保全財団によるヨシ植栽地が存在するほか、これらの間や周辺に護岸整備時に残存したと思われる自生のヨシ群落が存在している。
測線A−1(南山田駐車場南) …自生地
 上記区間の中で最も北側に存在する自生のヨシ群落を抽出し、植栽地のデータと比較できるよう配慮した。当測線のヨシ帯は護岸の石畳の際から沖に約20mほどの幅があり、沖側はやや株立ちが進行しているものの、自生のヨシ群落としてはこの南北に連続して比較的まとまりを有する。なお、当測線の南側では淡海環境保全財団が2000(H12)年度事業として一部の区域にヨシ植栽を実施している。
測線A−2(山寺川南) …公団植栽地
 水資源開発公団が1990(H2)年3月に山寺川北地区と山寺川南地区に分けて造成したヨシ植栽地のうちの後者の植栽地にラインを設定した。護岸の石畳の先から約30mの幅を造成し、このうち湖岸寄りの10m区間にヨシ植栽が実施されている。
 植栽年度はやや古いが外観的にヨシの生育が良好であり、当地区のヨシ植栽成功例の代表サンプルとして設定した。
 ◆測線部分植栽状況
  1990(H2)年3月大株苗移植法、ヨシ帯造成4350m2
測線A−3(伯母川北) …財団植栽地
 淡海環境保全財団が1995(H7)年の7〜10月にかけて護岸の石畳沿いの幅約8mを陸地(B.S.L+0.2m以高)に造成してヨシ植栽を実施した場所であり、陸上植栽のためか、現状はヨシの植栽部分のほとんどがアレチウリなどの陸上植物に覆われている。この植栽帯の沖側には自生のヨシが生育している。
 当測線は前記の公団植栽成功地の隣接地において、外観上植栽がうまくいっていない代表サンプルとして設定した。
 ◆測線部分植栽状況
  1995(H7)年7〜10月 挿し木苗 陸上植栽、1266m2・1900株(3株/2m2)
測線A−4(矢橋帰帆島北) …自生地
 上記区間の南端部、湖岸から矢橋中間水路にやや入り込んだ箇所に自生と思われるヨシ群落がまとまりをもって存在している。ヨシ帯の幅は護岸の石畳の際から約25mの幅を有する。測線A−1同様、植栽地のデータと比較できるよう設定した。
 
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図3.1.3(1) 調査測線詳細位置図(A地区) 測線A−1
 
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図3.1.3(2) 調査測線詳細位置図(A地区) 測線A−2〜4








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