東津汲鎌倉踊
岐阜県揖斐郡久瀬村
出演/久瀬村鎌倉踊保存会
国選択無形民俗文化財
中仙道筋巡礼街道
鎌倉踊は、武者踊、太鼓踊、又はシナイ踊とも呼ばれ、源氏が平家を滅ぼしたときに、戦勝を祝って踊ったものと伝えられている。当時は、武士だけが祝い事や祭礼のときに踊っていたが、徳川時代に入って一般にも普及したが、その後衰退の道を辿った。
明治の末になり、この由緒ある踊りを惜しんだ増元音右衛門、同弥十郎らが、当時若者であった小寺政四郎、小寺喜七、松岡久之丞らに伝え教えた。
その頃は太鼓も2つしかなく、彼らは膝をたたいて拍子を覚えたという。こうして復活された鎌倉踊は、以来九十有余年、熱意あふれる人々を中心に村人の協力によって今日に受け継がれてきている。